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いつの間にか一人立ち上がり力説してしまったのだ。
やっちまった。やらかしてしまったぞ。
ご一行様の表情を見るのが怖い。
ゆっくり椅子に座りうつむいていると、柔らかい救世主の声が聞こえてきた。
安「Aちゃん、完ぺきやわぁ。まとめてくれてありがとう。」
村「ヤス、まだまとめるには、はやいわ。良い案やけど」
大「Aちゃん、良いと思うわ。あとは具体的につめてけぱ、ばっちりやな。」
丸「良いやないですか〜。まさにエンターテイメント♪やな。」
渋「お昼でも放送できる内容やしな。」
錦「えぇやん。」
横「決まりやな。」
【ご一行様の心を掴めたらしい。良かった。】
安「心の声漏れとるょ〜♪」
いつの間にか近くにいた安田さんに聞こえていたらしい。
「すみません。」
ほんと、恥ずかしすぎる。
この後、次の仕事があるという、ご一行様。
ざっくり決めたことをメモして、お開きに。
次の打合せは2日後になるそう。
そこで最終企画を固め上に提出、口頭で説明しOKが出れば、取材なりなんなり進めていくことになる。
「お疲れ様でした。色々、ありがとうございました。」
私はドアを押さえ一人一人見送る。
名前と顔を早く一致させて覚えないと。
?「なぁ。なぁ。連絡先交換せぇへん?」
最後の一人になったとき、びっくりするような言葉が降り注ぐ。
「救世…安田さん?」
安「旧姓?僕、旧姓も。安田です。」
私の中で救世主になっている安田さん。
旧姓って(笑)安田さんの、天然?に助けられた。
やっぱりこの方は私の救世主だ。
安「Aちゃんと企画とか、やり取りするのに一応知ってた方が何かと便利やろ。嫌かな…?」
むむ、なに?その上目使い。
計算?計算でも計算じゃなくてもこれじゃ心捕まれるわな。
さすが天下のジャニーズ様。
「嫌なんてとんでもない。むしろ、私なんかが連絡先知っても良いのですか?」
安「…プッ。もちろん、知ってて大丈夫やで。」
「恐縮です。」
スマホを出し連絡先を交換した。
ジャニーズと初めての交換。
そして、なんと、
第一号が救世主さまなんて、なんて光栄なことなのか。
この時はまだ何とも呑気な私が居たよ(笑)
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作者名:るん | 作成日時:2019年9月9日 20時