「救世主？」 ページ6
一人、雨模様の私に急に声がかかる。
安「なぁなぁAちゃんはどう思う？」
「はぃー？」
思いもしないパスで変な声出してしまった。
安「……wwwごめんなー。Aちゃん置いてきぼりにしてもうて。悪気はないんやけど。」
今、笑われたよね？恥ずかしすぎる
「いやいや。謝らないでください。なにも知らない私が悪いので。」
村「結城がちゃんと説明してなかったんやろ。」
結城とは先輩だ。
「いや。話を聞かず、浮かれてた私が悪いので。」
村「いや、あいつほんまに説明せえへんからな。」
うんうん。と隣で安田さんが頷いてる。
結城先輩と何回かタッグを組んできた、
関ジャニ∞御一行様は
先輩の性格もだいたい熟知してるらしい。
確かに先輩はか・な・り大雑把な性格で行き当たりばったりなとこがある。
その結果が今、私が直面してる状況。
なにも説明されずの本人様とご対〜面♪って奴よ。
安「でもなぁー。それだけAちゃんを信頼してるってことやない？」
安「説明せんくてもやり遂げれるって確信あったんやないんやろか。」
うゎー。なんて嬉しいことを言ってくださる方なのだろう。自惚れてしまう。
今のアウェイ感の中の、救世主。
話しかけてくれるし、フォローしてくださるし。
安田さん。良い人間違いなし。
「それだったら嬉しいんですけどね。気を引き締めて頑張ります。」
「……てことで、コンセプト教えてください(泣)」
安「コンセプトはなぁ………。」
一通り安田さんから説明を受けた私はやる気がかなり上がった。
[アラサー女子の心を掴むコーナーを考え実行する]だそうだ。
候補に上がってるのは
[アラサー女子の好きな食べ物特集]
[アラサー女子と疑似彼氏体験]
[アラサー女子のお悩み相談。あんなことやこんなこと赤裸々に告白]
[アラサー女子にお勧め婚活特集&婚活パーティに潜入捜査]などなどだった。
「これ、全部いけそうですよね？。
彼氏体験してるときに、ご飯とかお茶とかするとこを人気のあるお店で食べて貰って、それお勧めなどつけて宣伝したり…
後は、デート中に悩み相談時間も作ったり。
婚活に関しては全員潜入しなくても何人かで別れていろんなとこ潜入したり、それこそ疑似彼氏体験のときに一緒についていってあげてどんなところか、体験させてあげるとか………。」
そこで私はハッとする。一人でベラベラとしゃべってしまっていたのだ。
「すみません！！私一人でベラベラと話してしまって。」
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作者名：るん | 作成日時：2019年9月9日 20時
