ローリングコースター？ (ページ3)

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ほんとうに、この状況はまずい。
一番端の椅子に座り、こっそり下でスマホを開く。
そして、慣れた手つきでGoo○leを開き
「関ジャニ∞ 名前年齢」と打ち込む。

あぁ、やっぱり今をときめく関西出身のアイドル。
関ジャニ∞ご一行様。
昔は8人だったんだ。一気にたくさんの情報が出てくる。
にしても、オーラが凄い。
ファンだったら失神していたに違いない。
ファンじゃない私でも圧倒されてるんだから、

急いで名前と顔を見比べる。

「おーい。Aちゃん？大丈夫？」

誰かが私の前で手を振りハッとする。

そう、ご一行様の一人に話しかけられたのだ。
いつのまにか7名様は席についていて、机にあるお菓子や飲み物を食べたり飲んだりしている。

「Aちゃん、さっきから僕たちの名前つぶやきながらスマホと顔見比べてるけどどないしたん。」

私の名前を知っていることに驚き、尚且つさらっと下の名前で呼んでるとこに突っ込みたくなりつつも、とにかく頭をフル回転させる。

この方は安田…章大さん？

そりゃ不思議に思うよね。
ドア開けて入ったらガッツポーズでフリーズしてる女がいて
挨拶もしないでスマホとにらめっこしたと思ったら、次は名前ぶつぶつ言われながらスマホと顔見比べられるとか。
失礼きまわりない。

「あぁ、ごめんなさい。安…田章大さんですよね…。間違えてないですか？
私、初めて皆さんとお仕事ご一緒させてもらうAと言います。そして、ごめんなさい。皆様の名前と顔をスマホで調べてました。」

「それって、僕らのこと知らんかったてことなん？」

話に入ってきたこの人は…

「丸…山隆平さんですよね。その通りです。なんとなくテレビでお見かけしたりお名前を聞いたことあるなーぐらいです。すみません。」

「おもろいなー。初めてやな。この感じ(笑)いつもならキャーやっぱりかっこいいんですね。とか言われるんやけどな」

イケメン高身長で眠そうな彼は大倉忠義さんだよね？スマホと本人を見比べる。
(太鼓？ドラムじゃないのかな？)

……あっ、焼き鳥のお店の息子さんなんだ。

「おーい。また自分の世界に入っとるよー。」

とってもお肌の色が白いこの方は横山さんしかない。
「すみません。横山裕さんでお間違いないでしょうか？」

「おん。」

もうこうなったら開き直って確認していくしかない。