僕らの日常

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「望、出えへんの?」



同じ質問をもう一回すると、困ったように目をそらす。



「望、ちゃんと答えてや。」



少し強めに聞くと、あきらめたみたいで、



望「最近､､、あんま出えへんねん､､、。 ｯ､､、お腹痛いっ」



俺に苦しそうに寄りかかってくる。



「そっか､､、痛いなぁ。」



お腹をそっとさすると、結構張ってるから出せてへんだけやと思う。


まぁそれが問題なんやけど。



「病院行って出してもらおか。」



今までにも結構あることやから、対応の仕方は分かる。



望「､､、うん。」



いつもは嫌がる病院も、よっぽど痛いんか割と素直に行くって言うてくれた。




それで、収録終わりに2人で行ったら膀胱炎になりかけてるってことで、すぐに導尿することに。


あと、主治医の先生と話した結果、自力で出せる尿の量が少ないからいつでも自分で出せるように自己導尿の方法も教えとこうかって。


それで今の状況。




先生は教えてくれてるんやけど、望は痛がってそれどころやない。

やから、ほとんど俺が聞いとる。



望の手を握って大丈夫やでー、って声かけながら先生の話を聞くって結構大変やねんで!?



「お、入ったかな? うん、出てきたでー」



望の手の力がフッと抜けるのと同時に透明な管から尿が出てくる。

結構たまってたっぽい。


止まったら、あとは管を抜くだけ。



看「じゃあカテーテル抜きますねー 」



あ、男の看護師やで?

さすがに恥ずかしいから。



望「ふぅ､､、いっ､、たぃ､､、はぁ」



抜くときも少し痛いみたい。



医「説明は以上です。大丈夫?」


「はい、ありがとうございました。」




今日は予定外の診察やったから検査も薬も無くて、尿道カテーテルと資料だけもらって帰った。


あんなに痛がってたのを自分とか俺らでやるのは大変そうやな､､、

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