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オリヴィアさんに色々と事情を説明しました。
「はぁ、それは本当にすまない。ノルン、お前は本当に。…それで、あっちの世界に帰ることなのだが、次の満月でないと帰れないんだ。
それで次の満月なんだが、
____一年後なんだ。
で、魔法が使えないのは、魔力がないのではなく、使えないのだ。
あっちの人間は魔力が比較的高いその中で魔法が使える選ばれた存在が勇者なのだ。
だから、カオルは上手く魔法が使えないのだろう。」
「………。」
「あっちとは時間の流れや、色々違うことが多いからな。」
「………。」
言葉がでなくなってしまう。
「それでだが、一年間私の家でよければ、ここで暮らさないか?カオル。」
「…え、いいんですか?」
「当たり前だ。私とノルンが、責任をもつ。で、1週間後のことについてだが、」
「私ここに残っててもいいですか!?」
「ま、まぁ、それはいいが。」
「ここの森や、周辺を色々散策したいんです!」
お城という堅苦しいところより、色々冒険できた方が楽しいと思った。
「わかったわかった。あ、そうだ、この前言い忘れていたことがあった。」
サクラちゃんが異世界転移してきたときに言わなきゃいけないことあるっていってたっけ。
「ここら辺に最近魔物が出没することが多い。もし、襲われそうになったら、戦わず逃げること。
魔力が高い人間は魔物に狙われやすいからね。」
私が魔法使えれば…。
「わかりました。」
とか、オリヴィアさんの前では、勇者じゃない方がぜんぜんいいです。モブ最高とかいってのけてたけど、
「こんなの、あんまりじゃないかぁ!!!!」
なんとなく自分に魔法つかえないのではと少し思ったときもあった。サクラちゃんがめっちゃ勇者ぽかったしね。
「ほんとにごめんな。申し訳ないと思ってる。」
「もふ子さんは話しかけないでください。」
「う、。」
もふ子は部屋を出てった。
反省しろー。しっかりー。
いやでも、
「異世界転移したのは、ちょっと嬉しいかも。」
そうだ。力がないなら、城に行かなくてもいいという事なんだよ!堅苦しいとこは苦手なのだ。
でもモブなら自由にこの世界を見ることが出来る!ポジティブシンキングだよ!
私はモブAとして頑張ることを決意した。
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作者名:Chiroru | 作成日時:2019年1月3日 15時