三十六 ページ37
取り敢えず、今日は皆混乱するだろうと言うことで、状況説明は明日になった。
選手の体調面を考え、起床時間が一時間延びたのを幸いとし、滅茶苦茶寝た三十分後。
私は、食堂で携帯越しに怒鳴られていた。
「はぁ？鬼殺隊のことがばれたぁ！？お前宮城で感覚鈍ったんじゃねえのか」
『すみません師範・・・なんか帰ってきたら皆鬼に追いかけられてて』
「ッチ・・・何で護衛対象が外出てるんだよォ」
『それは、これから事情を聞くところです』
「ったく、まあ、明日行くから行くから、楽しみにしとけェ」
『はい！』
私と言うよりは、選手達に向かって怒っているような師範との通話を終え、既に集められた選手らへ顔を向ける。
隣の、御館様に事情説明の許可を取ったしのぶちゃんが話し始めた。
「かなり混乱されている方々が多いと思いますが、まず、昨日現れた者は鬼です」
そこから、鬼とは元人間であること、人を喰らうこと、私達の組織のことを話し始める。
「今、前に出ている胡蝶しのぶ、胡蝶カナエ、鵺鳥A、時透無一郎、我妻善逸は、鬼殺隊士として貴方達を秘密裏に護衛する役目でした。
明日来るキメツバレーボールクラブも、鬼殺隊のメンバーで構成されたチームです」
「あ、はい」
梟谷のセッターが手を挙げる。
「どうぞ」
「つまり、貴方達は俺たちを鬼という異形から守るためにここへ来たと」
「そう言うことになります」
この問答に安心したのか、皆の強ばった肩から力が抜ける。
だが、私からは一つ、どうしても聞きたいことがあった。
『私としては何故昨日青城選手が外に出ていたのかが気になります。消灯時間はとっくに過ぎていたと思いますが』
私が問うと、青城選手は気まずそうに顔を反らした。
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りんこ(プロフ) - シンアさん» 思いっきり誤字ですね…申し訳ありません。報告ありがとうございます！ (2022年1月9日 19時) (
レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
シンア(プロフ) - みんな優しくてかっこよくて、面白かったです！あと、三十話の漢字が猫駒になってたのですが、音駒だと思います！ (2022年1月9日 17時) (レス) @page32 id: a3f48aea4e (このIDを非表示/違反報告)
chiriko0620(プロフ) - 有り難うございます！最近忙しくて更新が滞り気味なのですが、出来るだけ出来るよう頑張ります (2020年7月2日 7時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 面白すぎます！！更新頑張って下さい！！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
chiriko0620(プロフ) - むいみおさん» 有り難うございます！コメントくれるとこちらも凄く嬉しいですp(^^)q (2020年6月20日 20時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんこ | 作成日時：2020年5月13日 12時
