愛か嘘か

終生 ページ23

その日から、考えることが増えた。






クロ「A」


『1人にさせて』




・



・



旅団を避けるようになった

任務もついて行かなくなった

人ももう殺したくない




・




その日の夜_______.







コンコン




ドアをノックする音。

何も言わずに入ってくるフェイタン。



『……どうしたの？』

フェイ「…………」




暗い顔でもないかといって明るい顔もしていない。






フェイ「Aにとての"家族"はだれね」


脳裏をよぎる。
檻で過ごした17年。

愛も幸せも感じなかった檻の中で
助けてくれたのは幻影旅団

ずっとずっと本で憧れていた家族

初めて見た自分の親




『分からない』

フェイ「じゃあ出てくね」




フェイタンから出ると思わなかったその言葉に
私は少し頭にきた。



『……どうして？何？何なの？』


フェイ「蜘蛛に涙はいらない」








その言葉で目が覚めた。








今まで何してたんだろう







『……嘘でしょ？感情を持ってはいけないの？心から溢れてくるこの感情を我慢しろって？』






駄目……言葉が出てしまう






フェイ「……知るか」






………………!!





あぁ……駄目怒りが収まらない。




勝手にオーラが出てくる。






私の手がフェイタンの首を持ち上げていた。









……









『……どうして？逃げてよ、なんで避けないのよけれたでしょ』




何も喋らないフェイタンをそのまま置いて出た。





行く宛もないこの世界に。

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