家族 ページ22
その瞬間、その場の誰もが驚くことが起こった。
カルシア、実の母親が私を抱きしめたんだ。
優しい、暖かい温もり、また旅団とは違うそんななにかに包まれた。
フェイ「……お前らどんなつもりでそんなことしてるか」
カルシア「……A…………愛してたわ」
マチ「勝手なことほざくんじゃないよ！」
シズク「気が狂ってるのね」
クロ「A……」
『…………ッは……』
その瞬間我に返った。
すぐに母親の腕を解いて1歩下がった。
『貴方達は私を捨てた。意味もなく。普通の愛情を受けれなかった。普通に生きたかった。本当は…………昔読んだあの本みたいに幸せに家族で暮らしたかった……人殺してなんて……本当はしたくない』
また出る涙。
カルシア「違うの。」
『何が違うの？』
カルシア「捨てたんじゃない。話なんて全くのデタラメ。私たちは貴方を奪われたのよ」
胸が苦しくなった。立てないくらいに。
クロ「そうやって何人騙してきた。」
テルシナ「……我が子が急にその国に取られた親の気持ちは分かるか？」
クロ「……」
テルシナ「娘を渡さなければ殺す、助けに行っても殺す、残された道はただ娘から見つけてもらうようにこうやって派手に過ごすしかなかった。」
カルシア「自分の子を愛さない親なんているの？」
すべての言葉が胸に突き刺さる。
感じたことのない愛。
失っていて動かなかった秒針が少しずつ動き出した気がした。
今まで動かなかった歯車でさえ、このふたりの言葉で少しずつ動いてしまった。
カルシア「むしろ、無理をさせているのは貴方たちでしょう？」
フェイ「……何言てるか。お前。」
カルシア「人殺しをしたくない娘に人殺しを強要して、ひどいことをしたのはどちら？」
クロ「それは……」
・
・
団員は撤退した。
私は無理やりフランクリンにかかえられその場を去った。
二度と会えないかもしれない家族の元を去った。
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髑髏 - 次の作品は、フェイタンとのラブラブ作品がいいなと思います。m(__)m (2018年8月15日 22時) (
レス) id: d4ec35967f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっずー(プロフ) - 完結お疲れ様です。感動的過ぎて…(泣)…泣きました。 (2018年8月13日 23時) (レス) id: 695d4f0a8a (このIDを非表示/違反報告)
髑髏 - 更新ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━! (2018年8月11日 17時) (レス) id: d4ec35967f (このIDを非表示/違反報告)
夜歩猫よるあるくねこ(プロフ) - 髑髏さん» ありがとうございますヽ(；▽；)ノすごく支えになります！頑張りますね(*´∇｀*) (2018年8月11日 14時) (レス) id: ad7a88afaa (このIDを非表示/違反報告)
夜歩猫よるあるくねこ(プロフ) - ゆっずーさん» 予想できないような展開にできて嬉しいです(´；ω；｀)これからもよろしくお願い致します！ (2018年8月11日 14時) (レス) id: ad7a88afaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜歩猫よるあるくねこ | 作成日時：2018年7月26日 1時
