Reunion～再会～⑤ (ページ39)

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あ｢神野さん…もう少し安い店にしませんか？｣

正直、ランチにこんな金額は使えない!!

それくらい良いお値段のお店だった

神｢俺が出すから気にすんな。｣

神野さんの後をついて行くと、個室へ案内された

メニューを見ると、高そうなお品書きでドキドキしてしまう

神｢何でもいいか？｣

あ｢はい…値段を見てしまったので選べません。。｣

神｢お前でも遠慮するのな？｣

あ｢失礼な!!｣

“すみませーん”なんて店員さんを呼ぶから、反抗も途中で遮られてしまった

注文した御膳が運ばれてきて、空腹だった私は箸をつける

あ｢…美味しい。神野さん、凄く美味しい!!｣

神｢お前…もっと良い物喰わせて貰ってんじゃねーの？｣

あ｢そんな事無いですよ？基本的には、私が作って…｣

今、神野さん“喰わせて貰って”って言ったよね？

目の前では、何食わぬ顔で食べ進める神野さんの姿がある

あ｢あの…神野さん？｣

神｢んぁ？｣

あ｢ひょっとして何か知ってますか？｣

神｢何かって？俺は、まさかお前が有名人と結婚するとは思ってなかったけどなぁ。その前に、お前が結婚出来るとはなぁ。｣

あ｢いや、それで何も知らないって言うのは無理ですからね!? ｣