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十二鬼月 ページ44

お母さん鬼side


優しい雨にうたれているような感覚


少しも痛くない


苦しくもない


ただ あたたかい……


こんなにも穏やかな死を迎えられるなんて


これで…解放される…


あの目………


優しい目


透き通るような


人間だった頃


誰かに優しい眼差しを向けられていた気がする


あれは誰だった?


思い出せない


いつも私を大切にしてくれた人


あの人は今 どうしているかしら


「……十二鬼月がいるわ気をつけて…!!」




________________


鬼は私たちに気をつけてと言って消えてしまった


それよりも十二鬼月ってなに


炭治郎君は知ってるのか?


そうだ嘴平君!!


「炭治郎君 嘴平君の所に向かおう」


炭治郎「あぁ…」


何か考え中…かな


伊之助「倒したかよ!!」


炭治郎「倒した伊之助大丈夫か…」


伊之助「俺に対して細やかな心遣いすんじゃねぇ」


嘴平君の身体は傷だらけで未だに出血している


伊之助「いいか?分かったか?
お前らに出来ることは俺にも出来るんだからな

もう少ししたら俺の頭もお前より硬くなるし
それからな…」


嘴平君の傷…手当しないと悪化してしまう


私は手拭いを破り包帯代わりに使った


伊之助「てめぇ!!何しやがんだ!!」


「手当だよこのままだと悪化する」


伊之助「俺様にそんなモンは必要ねェ!!」


「必要なの」


伊之助「必要ねェ!!」


嘴平君…頑固だな


「仲間の手当するのに必要も何も無い!!
私がしたいからしてるの!!」


強めに言うと嘴平君は黙った


拗ねてしまったか?


伊之助「俺をホワホワさせるんじゃねぇ!!」


ホワホワ…か どういう意味?


嬉しい…とか?


「はい終わった」


伊之助「……ありがとな」


なんだお礼言えるじゃないか


「こちらこそ」

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作者名:くろみつ | 作成日時:2019年12月14日 16時

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