この世界で生きる【刀剣乱舞】【男主】

十一話 ページ13

一「何でも致します······！だから、だから弟達に手を出さないでいただきたい······」

貴「何も、しねぇ······これは、俺なりの、恩返しの、積もり、なんだから、さ」

一は脂汗を浮かべ、今にも倒れそうだった

貴「兄貴、だからって、色々、背負うんなら、俺が、お前の、兄貴に、なって、やるよ······」

一は薬研に壁にもたれられる場所まで移動させてもらい、短刀達に離れに居るように指示した

貴「聞いて、気分は、良く、ない、から、な」

鯰「俺は聞くよ」

骨「俺も」

次々と増えていき、全員が聞くこととなった

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一side

前世は文献を読んでほしい

今世に生まれ落ちた家は、マッドサイエンティスト？という科学者の夫婦だった

奴らは俺の体を使って不老不死になるための実験をしていた

まぁ、実験は成功した

俺だけだがな

二人は俺で成功した方法を試して、死んだ

そして、俺は孤児院に突っ込まれた

そこの医院長は酷くてな

酒に呑まれ、俺達に手を挙げた

そうだな······ほとんどが丁度、お前らぐらいの身長だ

暴力は当たり前

たまに道具で殴られる事もあった

勿論、刺される事もな

酷い時は夜伽だな

それは俺だけだったから、まだマシだろ

んで、医院長が······今考えると五虎退にそっくりな奴を殺した

孤児院は解体されたよ

医院長は逮捕でね

そんな事を刀がされてるって聞いて、ここに来た

助ける為だよ

ったく、泣くなよな

一期一振！？お前は泣くなよ！

············

悪ぃな、そろそろ限界だ

離れまで運んでくれると嬉しい

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