この世界で生きる【刀剣乱舞】【男主】

二十八話 ページ30

再び、攻撃を凌ぎながら撤退のチャンスを狙っていた

江「辞めてください······宗三が起きてしまいます······」

隣の部屋の襖が開き、江雪が出てきた

着物の間から覗く肌には赤い点が見えた

それを見た一は顔を顰め、小夜は驚いた

夜「江雪兄様······」

江「お小夜······あなたも折れて」

無傷の小夜を見て、今度は江雪が驚いた

廊下に流した霊力が部屋に流れ込むのを確認したあと、更に霊力を流し込んだ

貴「悪い。ありがとう」

そう言ってかけて行った

獅「待て！」

獅子王が追いかけようとするのを江雪が手で制した

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逃走した一はそのままの勢いで離れに駆け込んだ

そこに居たのは部隊配備中の加州だった

加「びっくりした······何かあった？」

貴「······疲れた」

加「誰と会ったの？」

一はこれまでのことを話した

加州は片っ端から突っ込んでいった

加「あのさ、蜂須賀虎徹って長曽祢さんの弟、だよ······」

貴「知ってた」

加「じゃあ！」

貴「知ってて言わねぇなら言わねぇって」

一はそれにと付け足したが、なんでもないと誤魔化した

加州は不思議に思いながらもあえて触れなかった

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