8話 ページ13
しの「······構いませんよ。けれど、聞いて気持ちの良いものではありませんよ」
柊「それも覚悟の上だ、教えてくれ」
しのが語った内容は柊達の想像を超えた
初代は男で、気に入らない奴はどんどん折り、無理な出陣をさせた
男士達を蹴ったり殴ったりもした
二代目は女で、顔の良い男士だけを残し、他は折った。しのを地下牢に繋いだ張本人である
短刀達も五月蝿いといい、折った
三代目も女で、短刀は男士を刺すのに使った
言う事を聞かない男士は、他の男士を折らせた
四代目は男で、初代と似た男だった
此奴はしのが斬った
五代目も男で、此方も初代に似ていた
殺す前に火事で焼け死んだ
多分その本丸の刀剣は解刀を望むだろうと、しのは予測していた
しの「あんな地獄を味わって、生きていこうなんて気力ありませんよ。僕だって還ってしまいたいです。まぁ、そんな事出来ませんけど」
けい「俺の言葉一つで信じられるのか?」
しの「言ったでしょう?最後です。けいが信じた人間に賭けます」
そこに、一人の男士が襖を開けた
燭「良かった、目が覚めたみたいだね!朝餉の時間だよ」
けい「行こうぜ!皆に紹介しねぇとな!」
柊「あぁ、行こうか」
厨に向かう途中、兄弟二人で話していた
しの「朝餉······ですか······懐かしい」
けい「朝餉食ってなかったのか?」
しの「そもそも、お箸?の使い方が分かりません。取り敢えず、忍田殿の使い方を真似します」
けい「太刀川は箸の使い方がなってなかったらしい。歌仙に雅じゃない!って怒られたんだぜ!」
しの「太刀川殿は真似してはいけません」
けい「それって確か、忍田さんも言ってたな」
柊「二人ともーもうすぐ着くぞー」
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