検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:67,006 hit

ページ9



「…褒めてくださったんです……

わたしのこと。


あの頃、わたしまだ新米で、

今よりもっと何にもできなくて…

失敗ばっかりだったんです。


なのに、そんなわたしの事、

『いつも頑張ってるね』って。

会うと必ず褒めてもらえて、それが嬉しくて。


いつの間にか心の支えになっていました。

わたしの事、見ていてくれる人がいるって。



ふたりで食事に行くようになって、

夜の街をドライブしながら

いろんな事を話して……楽しかった。



だから、ホテルに誘われた時には、

断ることができませんでした。


褒め言葉は『頑張ってるね』じゃなくなって、

いつの間にか、わたしの身体とか、

容姿に関するものに変わっていて、

疑問に思うこともあったけれど……


それでも、

心の支えを失うのは怖かったんです…」



「なんや、

ダメな妹の恋愛バナシ聞いてるみたいで

生々しいなぁ〜」



俺の発言に、また泣きそうになるAちゃん先生を見て、慌てる。



「また言うてもうた……ごめんやで。


俺、口悪いし、こんな性格やから、

悪いもんは悪い!

ってつい、言いたくなるのよ。


確かに、Aちゃん先生のしたことは、悪い。


だから、もうアイツとは

二人きりでは会ったらいかんし、

きっちりハナシつけた方が良いと思う。


そしたら、堂々と前向けるんちゃうかな?

大事なんは今からやん?



俺で良ければ助けになるし。

心の支えが必要なら、

俺がなんぼでもなったるしな。



会うたんびに、

これでもかってほど褒めちぎったるで?


もちろん、下心なんてなしでな?




そやなぁ。今日の誉め言葉は、

『自分の欠点を人にちゃんと言えた、

Aちゃん先生はエライ!』やな。

自分の欠点がわかってる人間は、

まだまだ成長するよ……


大きくなんで?Aちゃん先生は」



真っ赤な目をしたAちゃん先生が、笑った。

直接対決!!→←初めての魔法



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
183人がお気に入り
設定タグ:三代目JSoulBrothers , 山下健二郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:myu | 作成日時:2019年8月16日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。