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魔法使いのキス ページ40
your-side
ムードない、なんて言ったけど、本当はすごくドキドキしてた。
「我慢してた」
って、わたしとのキスを？
けんじろ先生も、わたしとキスしたいって思ってくれてたのかな…
考える間もなく、力強く腰を引き寄せられる。
いつも本音を見せないけんじろ先生が、少しだけ、余裕をなくしたように感じた。
けんじろ先生の大きな身体に受け止められて、強く抱きしめられると、それだけで胸がさわいで苦しくなる。
酸素をもとめて顔を上げると、笑顔の消えた、けんじろ先生の顔が待っていた。
「ホンマにええの？」
ぶっきらぼうに、優しく聞くから、また泣きそうになる。
涙を堪えて頷いたわたしに、けんじろ先生からの甘いキスが降ってきた。
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作者名：myu | 作成日時：2019年8月16日 1時
