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俺は彼女を引き寄せ、優しく抱きしめた。



「あんな……

膝が痛くなると、俺、

いっつも悪い夢見てうなされんねん。


今朝もうなされた。

今朝の夢には、Aちゃん先生が出てきてな?


今みたいにボロボロ泣いてて、

でも俺は何にもできんくて……

汗びっしょりになって目が覚めた。


夢で良かった、て思てたのに、

本物のAちゃん先生も泣くんやな。


キツイわ……頼むから、泣かんとって?

……どうしたら、泣き止んでくれる?」



「……………。」



「何でも言い?」



「………ぎゅって、してください」



「…もう、しとるがな?」



「もっと。息ができなくなるくらい…」



「なんか、壊しそうやな、ちっこくて。


…こう?




………て、全然、泣き止まんやないか!」



「ぷっ。

もう、笑わせないでくださいよ………



わたし、けんじろ先生と………

…キス、したいです…」



泣き顔のまま、俺を見上げるAちゃん先生。


自分からキスしたいって言うたくせして、顔を真っ赤にするから、その様が、可愛すぎて、胸が苦しい。


彼女とおんなじ気持ちでいるくせに、この期に及んでまだ茶化す俺がいる。



「はぁー!?マジで?

Aちゃん先生、ホンマ物好きやな



……そしたら、絶対泣き止むな?

絶対やで?」



こくん、と頷くAちゃん先生。




はぁ……頷きよった…

しゃーないな……



意を決した俺は、Aちゃん先生の頬に手をやり、ゆっくり顔を近づける。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 山下健二郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:myu | 作成日時:2019年8月16日 1時

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