[wrwrd]幼馴染みはめんつゆくん。2【cn】

90杯 ページ44

cn side

定時に仕事を切り上げて、俺は大先生との合流場所である居酒屋に来た。
店に入ると、もう先に来ていたようで、席につく。


cn「あ、兄さん。早いっすね。」

ut「いうて、さっき来たとこやで。」


メニューをパラパラめくり、あれやこれやと注文をする。

それから、最近見た映画のこととか、面白いゲームのこととか、
あそこの飯屋がうまいとか、トマトの単価が高いとか…

いろんな、くだらない話をながら酒を飲んでいた。



ut「どうした千尋。なんや今日はペース早いやん？」

cn「…今日はちょっと、飲みたい気分なんすよ。」


頼んだつまみにかぶりつき、またビールを飲み干す。


cn「すんませーん。おかわり。」

ut「……あー、友哉に聞いたで？彼女と上手くいってないとか。」

cn「…まぁ。」

ut「なんや、話してみろや。俺らの仲やんけ。」

cn「実は…」


そうして俺は、今の悩みを話した。
ちょいちょいノロケが挟まったかもしれんけどそれは仕方ない。


cn「…俺、もう、無理なんかなぁ。
元々、無理矢理付き合ってもらったところもあるし…

何がいけんかったんやろ……」


酒を飲みすぎてしまったせいか、感情がいちいちオーバーで、
話しているうちにさらに落ち込んでしまった俺の頬に涙が伝う。


ut「ちょ、おまっ…泣くなや…！？

あのなぁ、聞いてる限り、それ嫌われとるわけやないと思うで…？
多分むしろ、逆やと思う。」

cn「ｽﾞﾋﾞ)…ぎゃく…？」

ut「俺、これ言ってもうてええんかわからんけど、
多分相手の子も、千尋のことが好きになったんちゃう？」

cn「えぇ…？Aが、俺を……？？」

ut「まぁ、それか、ほんまに嫌いになってもうたかやけど。

でも、理由もなく人の事嫌いになる子やないんやろ？ましてや、幼馴染みやし。」

cn「うん、」

ut「そう考えたらやっぱり、その…Aちゃん？やっけ。
が、千尋のこと意識してもうてるってことやないか？」

cn「そういうもんなん…？」

ut「だってさ、LINE返ってくんねやろ？
ほんまに嫌いやったらブロックされとるわ普通。」

cn「…たしかに…？」

ut「せやろ？少なくとも、嫌われてはおらんわ。
来週にでも、話しかけてみりゃええやん。」

cn「…わかった。やってみる。」

ut「おっしゃ。じゃあ元気出しや？今日は奢ったるから。」

cn「いやぁ〜、兄さんかっこいいっす…((」

ut「お前、落ち込みながらもそれ言うんか…w」


大先生に聞いてもらって、アドバイスももらって、なんだか心が前向きになったような気がする。

追加で酒を頼んで、そのあとも楽しい会話に身を投じた。

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