[wrwrd]幼馴染みはめんつゆくん。2【cn】

89杯 ページ43

cn side


あれから。
なんだかAに避けられている気がする。

なんかしたっけなぁ…、と考えてみても特に思い当たることもなく。


cn「はぁ…」


缶コーヒー片手にため息を吐く日が続いていた。


tn「まぁたため息かお前。」

cn「誰だって彼女に避けられたらこうなるやろ。」

tn「LINEでやりとりはできんねやろ？」

cn「できるけど、冷たいねん。俺が何言っても、
せやね。とか、ええやん。とか、あとはスタンプだけ。

なんも話広がらんし、既読してからの返信が遅かったり…
なに俺、嫌われたんかな…」

tn「んんん…()悪いけど、童帝の俺には上手いこと言えんわ…」


申し訳なさそうに苦笑いする友哉を横目に、缶コーヒーを飲み干した。


tn「せや。今夜にでも、大先生と飲みに行ったらどうや？
あいつ良くも悪くも恋愛経験豊富やし、千尋も兄さんの方が話しやすいやろ。」

cn「あー、せやなぁ…連絡してみるわ。」


お昼休みが終わって、デスクに戻る。

cn「…あ。」

『…っ、』

ふとAと目が合って、前なら軽く手を振ってくれたりしてたのに、

すぐにそらされてしまった。

なんやねん。そないに嫌いか俺のこと。


大先生に連絡すると、２つ返事で今日飲もうということになった。

明日土曜やし、今日はめいっぱい飲んだろ。

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me side


私ほんま馬鹿やん……

ごつん、とデスクに頭をぶつける。
意外と痛かった。

好きやっていうのはわかった。わかったんやけど……
どうすればええんか今だにわからず混乱しとる。

家に帰ってテレビを見てても、料理してても、ゲームをしてても、
なぜか気づけば頭の中に千尋がいて…

あぁ、この芸人さん千尋が好きなやつやとか。
千尋やったらこっちの味つけの方が好きやろな…とか。
うわこのゲームクソやw今度千尋とやったろwとか。

ことあるごとに、私は千尋のことを考えてたりして。
それがなんだか恥ずかしくて。

まだ、私が好きって言ってない今は、半分幼馴染みのままやけど
好きやって伝えてしまったら、どうなるんやろ。

とか、変に考えたりして。
何かが変わってしまうのがなんとなく怖くて、
でも、変わりたいと思う自分もいて、
結局何がしたいのかわからなくなる。


『はぁ〜〜…』


ここ最近、変に避けちゃったりしてるし。

こんなんじゃ、せっかく好きになったのに、嫌われちゃうかも…

来週から、頑張ろう()

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