[wrwrd]幼馴染みはめんつゆくん。2【cn】

85杯 ページ39

ついに今日、バレンタインデー。

カバンの中に入ってるカヌレを見て、渡す瞬間に思いを馳せる。


『あ、とn…戸田さん！』

tn「おぉ、成瀬さん。お疲れ。」

『お疲れ様です。』

tn「千尋やったら今書類提出しに行ってますけど…」

『千尋も、そうですけど。戸田さんにも、これ。』


そう言って、私は赤いラッピングをしたカヌレを戸田さんに渡した。


tn「え、」

『カヌレです。今日、バレンタインなんで。いつも、いろいろとお世話になってますから。』

tn「俺がもらっても、ええんすか…！？」

『もちろんですよwあ、ちなみにアレルギーとか大丈夫ですかね？
もし、甘いものとか苦手やったら、すいません()』

tn「いや、全然好きっす。ありがとうございます。」

『ふふ、良かった。じゃあ、また来週。』


…危なかったァ……！！
思いっきりトントンさんって言おうとしてた…((

コラボとか、実況面でもお世話になったし、会社では何かと気にかけてくれてたし、
良かった、受け取ってもらえて…()


千尋、まだかな…
エレベーターホールでぼーっと、待つ。


cn「あれ、A。」

『これから帰り？』

cn「そうやけど。一緒に帰る？」

『帰ろ。』


そうして、一緒に会社を出る。


cn「待っててくれたん？」

『まぁね。オフィスにいなかったけど、カバンはあったし、あそこで待ってた方がいいかなって。』

cn「ふーん？」

『なにw』


他愛のない話をしながら、帰路につく。

あれ…なんやろ、早く渡したいのに、タイミングが……

ぐっ、とカバンの紐を握る。

いや、らしくないらしくない…

深く息を吐き口を開いた。

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