76杯 ページ30
cn side
社会人の誰もが経験するであろう忘年会。
俺は、前の会社んときはほんまクソとしか思ってへんかったけど、
今の会社は、トントンとAもいるということで少し楽しみにしていた。
今年分の仕事をしっかりと終わらせて、Aのデスクに行くと、
あからさまに元気のないA。
あー、そういえば言ってたなぁ…絡み酒するから黒歴史しかない…だったか?
うなだれるAを慰めながら会場に着く。
会社全体が集まった会場を見た途端にAの目は絶望していた。草。←
空いてる席を探していると、不意にAが小さく俺の袖を引っ張った。
『千尋、』
cn「ん?」
『お願いやから、どこにもいかんといてや…』
cn「え、」
Aは弱々しく言葉を溢す。
待って。俺これ知ってる。
昔、小学生んときに肝試し行ったときのやつやん…!
完全デジャヴきた……!!
あらぶる心を隠しながらその様子をしっかりと目に焼き付ける。
『私と千尋の仲やろ?一緒におってぇや〜…』
cn「お、おう。」
いや、これはもう、きた。
しっかりとここで頼れるってとこ見せる。
勝ったな…!
と、内心めっちゃ奮起しながら席に着く。
乾杯の声が響き、忘年会が始まった。
周りの人は、せっかく着いた席にも関わらずグラスを手にいろんな席へ移動したり、
他愛もない話で盛り上がっていたりと騒がしい。
「お、成瀬さん。飲んでる?」
ふと、あまり見覚えのない…恐らくは違う部署の人だろうか。
一人の男が近づいてきた。
『あ、どうも…。お酒じゃないですけど、はい。』
「えー、なんで?せっかくなんやから飲もうよ〜。前回も飲んでたやんw」
そう、ぐいぐいAに寄ってくる。
いや、なにこいつ。
シンプルにキモいねんけど。
こんなん確信犯やん。Aお酒強ないの知ってるやん。
ちょ、こいつどこの誰や?ちょっと会社クビにならへんかな。←
俺が黒いオーラを発しているにも関わらずそれをスルーし、
そいつは勝手に頼んだお酒をAに渡した。
「ほら、カルーアミルク。女の子好きでしょ?」
『え、いや、あの…』
我慢の限界だった俺は、そのカルーアミルクを奪い、飲んだ。
cn「なにこれ、あっま…」
『千尋、』
「ちょ、なに勝手に飲んで…」
cn「そっちこそ、なに勝手に人の彼女口説いてんすか」
「は、彼女…?」
『…ぇ…あ、はい…一応、付き合ってます。』
cn「てことやから。すんませんけど、諦めてもろていいっすか?」
「…チッ、」
男(屑)は舌打ちしてどっかいった。
やっぱA狙われやすいねんな…
まじで気を付けな…
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イデア(作者) - 輪廻さん» 輪廻さんこんにちは!勝利のプリン・プリン使ってましたよー!ご愛読ありがとうございます!! (2020年2月2日 15時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
輪廻 - いきなりコメント失礼します!楽しく読ませてもらってます!デュエマでプリン・プリンって使ってましたか? (2020年1月31日 19時) (レス) id: faad783911 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - momo さん» まじですか…!!?嬉しいっ…!!(泣)|cn「俺は、それ以上なんやけどなぁ…w」← (2020年1月21日 19時) (レス) id: 6898052e36 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 毎日新しい話出たかなって思いながら過ごしてます! あとチーノくんだーい好き(マジで) (2020年1月21日 18時) (レス) id: 55905a6c44 (このIDを非表示/違反報告)
イデア(作者) - momo さん» ありがとぉぉぉう((( momoさんのコメント毎回嬉しいっす…!!! (2020年1月20日 18時) (レス) id: 415baab17e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イデア | 作成日時:2019年10月31日 21時