[wrwrd]幼馴染みはめんつゆくん。2【cn】

71杯 ページ25

me side


『はぁー、めっちゃおもろかった…！』

cn「せやろぉ？w」

上映後。
映画はかなり面白かった。

ポップコーンを食べる手が止まらんかったわ((

さて。もう夕方。
冬は日が暮れるのが早く、外は既に暗い。


cn「なぁ、A。ここのイルミネーション、綺麗なんやて。
見に行かん？」

『行く！』

cn「よっしゃ、そう来んとな！」


イルミネーションかぁ…！
と、少しテンションが上がる。


『あ、ちょっと待って。』

cn「ん？なに？」

『…これで、行きませんか…？』

cn「……！」


そう言って、控えめに手を握る。

いやぁ…まぁ、恥ずかしいよね…！

でもだって、デートやし…？
これくらいはせんといけんな…と思って…というか、したくて。

ちらっと、千尋の顔を伺えば口元を抑えて赤面する彼がそこにいた。

えぇ…何その顔…ちょっと…！？←

あまりにも意外な表情に、一周まわって笑いが込み上げてくる。


『んふふ〜千尋真っ赤やぁ〜w』

cn「いや、なにわろてんねん…w」


いやぁ、ほんまに、いつの時代の恋愛してんねんwって感じやねんけど。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
cn side

シネマから出て、一緒にイルミネーションを見に行こうと、
歩き出したところで、Aが待ったをかけた。

なんだろうと、様子を伺うと

『…これで、行きませんか…？』

cn「……！」

Aはそっと俺の手を握った。

少し照れながら目線を逸らす彼女の姿があまりにも可愛くて…
言葉にできない叫びが心のなかに響いた。

やっば…えぇ…？()
なんやそれ…急に出してきたなぁ、おい…？((

はぁ〜〜〜〜っ、もう…だめや……
かっこわるいのはわかってても、顔に熱があつまってまう…！

うるさい心臓をなんとか落ち着かせようとしていると、Aの笑い声が聞こえた。


『んふふ〜千尋真っ赤やぁ〜w』


ふわりと笑うその笑顔はどこか抜けていて、つられてしまう。


cn「いや、なにわろてんねん…w」


そういうお前やってちょっと赤いやんけ…w

いや、もうこっからよ。
俺がリードするし。

しっかりと手を握り、イルミネーションを見に外へ出た。


『おわぁ〜、すっごい…』


Aの見つめる先には、このモールの目玉だという、巨大ツリーが飾ってある。

目玉だということもあって、周りにはカップルや家族連れがたくさんいる。


『綺麗やねぇ〜…』

cn「せやな。」


数々のイルミネーションに囲まれた、少し幻想的なガーデンを歩く。

はしゃぐAを見て、このまま時間が止まれば良いのに。と思った。

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