なぁ… ページ47
zm.side
大阪に帰ってきてから数日。
いま俺は､指輪とかアクセサリー系の店にいる
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
zm「そろそろ誕生日やね」
『せやね』
zm「なにがほしい？」
『ん〜…指輪かな』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
言われたときはちょっとだけドキッとしたけど､今はワクワクしている
プレゼントを選びながら､あげたときにAが喜ぶ顔を想像するのは楽しい
俺は指輪とかそういうんは着けんからわからへんけど､Aはかっこいい系がええよな？
男が男にあげるって言うのもなんか変な気がして､ろくに相談ができない
誰かそーゆーの詳しい人もおらんしな、
1人で悩みまくった結果､ちょっとゴツめのシルバーでかっこいい装飾の入ったものにした
これならAに似合うやろ！
店を出て､家への道を歩く
Aもそろそろ帰っとるかな？
今日は補聴器を取りに行ってるらしいけど､すぐ終わる言うてたし帰ったらゲームかなぁ…
と､考えてるとスマホがなった
かけてきたのはA。
zm「もしもし？どした？」
［もしもし､こちら○○町救急隊の××と申します。鳥井Aさんのお兄様でよろしいでしょうか］
zm「え､あ…はい」
スマホを握る手に力が入る
［Aさんが､交通事故に巻き込まれて…さきほど死亡が確認されました。お悔やみ申し上げます］
zm「え……」
背筋が凍って､手や口が震える
真冬のように寒くなって､息をするのも難しい
胸がぎゅぅぅぅと締め付けられて､それでも足は動く
zm「…どこ､ですか、、」
［現場にいます。△△という所ですが､お兄さん走らず落ちついて下さい］
気づけば歩いていたはずの足は△△の方へ走っていた
まだ死んでない。生きてる。
この救急隊の人は嘘ついてるんや
俺が走っていけば､絶対Aは笑っとる
頭が現実を突き放す
死んでない､絶対死んでなんかない
張られた規制線が見えてきて中に入る
警「関係者以外は入らないでください」
zm「ちゃうｯ…そいつの､兄や…！入れてや！」
入って物陰を抜けると…
zm「なぁ…なんでやｯ…」
血まみれで倒れているAがいた
近寄って手を握ると､人間の温かさも特有の冷たさもない
声をかけても返事がない
Aは､死んだんや。
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ルーク - 面白くて一気読みしてしまいました！これからも頑張ってください！ (2021年10月7日 18時) (
レス) @page46 id: a6bde818dd (このIDを非表示/違反報告)
黒湯(プロフ) - ことさん» ありがとうございます！！少々お待ちください！ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 73619b81c1 (このIDを非表示/違反報告)
こと - 完結おめでとうございます！！番外編見たいです (2020年5月12日 21時) (レス) id: ecf82d82cf (このIDを非表示/違反報告)
黒湯(プロフ) - 零鈴さん» キボンヌって最初魚の名前かと思いました､ありがとうございます() (2020年5月8日 11時) (レス) id: 73619b81c1 (このIDを非表示/違反報告)
零鈴(プロフ) - からの番外編キボンヌです…(古い)(無理だけはなさらないでください) (2020年5月8日 1時) (レス) id: 5f9e59fa4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒湯 | 作成日時：2020年4月26日 17時
