私は飼育委員。 〜Yuri.Chinen〜

≪現実≫ ページ2

　
　
　
　きっと妄想のしすぎだよね…
　
　
　
妄想少女なんてあだ名がついちゃうぐらいだもん…。
　
　

　
　
　
　
　
　
“妄想なんかじゃないってば!!ねぇ!!”



…やっぱりおかしい。


私、…病気になっちゃった!?だってだって…




そりゃあ妄想は好きだし、



いつもしてるけどさぁ…現実かどうかぐらいわかるもん!







“はぁー…もう、僕行っちゃいますよ。いい加減コッチ見てくださいよ”




声だけ聞こえる。



…んー。なんと不思議なおはなし。


どういうこと?何かの音声?



いや…音声にしてはちっちゃいような…




“一歩下がってください!”





一歩下がる。





“回れ右!”





回れ右。





“そのままかがんでください!”






かがむ…。









「わわわぁぁぁぁぁぁ!!」



大声あげたのは許してよ…。だって…だって!!





「ちっちゃい…妖、精?」




そこにいたのは…


この世のモノと思えないぐらい綺麗で…可愛くて…でも…







＜手のひらサイズの男の子＞



なんで!?どうして!?



私の頭の中はハテナだらけで


あまりにも予想していなかった出来事に





目が回りそうになっていた。






[ 初めまして! ゆ―りと言います! ]







私…どうやら未発見生物を見つけたようです。

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