ep.19 ページ19
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伊 「どう？」
中 「可愛いね」
俺にスタイルいいって言ういのちゃんだけど
いのちゃんだって華奢で壊れそうだけど
身長だって高いし足も長い
今日の黒の大きなハットもよく似合ってる
伊 「今日は俺に任せて」
いつもより一段とご機嫌ないのちゃん
" 俺もお祝いさせてよ " その一言で決まった今日
伊 「はやくっ」
中 「待ってってば！笑」
太陽の光が薬指を光らせるけど
目をそらして付いていく
なんだか本当の彼女みたいだった
伊 「そーだ、ゆうとさ、写真撮るの好きでしょ？」
中 「うん、！」
伊 「いいとこあんの、きて、」
電車で2駅乗るとあっという間に田舎の景色
伊 「こっちこっち」
どこを撮っても絶対綺麗なんだろうな、
そんなことを思いながらいのちゃんの方へ走った
伊 「わ、..もう、疲れた..」
中 「バテンの早すぎ笑、このてっぺん？」
伊 「俺もうおっさんだもん〜、はあ、...そうそう、」
中 「もうちょっとだよ、頑張って、」
グイグイ手を引っ張っててっぺんにつくと
中 「.........すごい」
こんなところがあるなんて知らなかった
伊 「あれ、高校だよ、..ゆうとんちはー、」
中 「あれかな、..たぶん。」
伊 「そうかも、」
中 「すごいね、街がこんな風に見れるなんて」
急いでカメラを取り出してたくさん写真を撮った
夢中になりすぎてずっと無言だったから
話を振ろうと横を向くと
奥の方から登ってきた夕日を見つめながら
優しく微笑んでた
思わず見とれてると びゅうっと風が吹いて
いのちゃんの髪を靡かせた
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パシャり、
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伊 「....どう？綺麗にとれた？」
中 「うん、綺麗だよ」
景色ももちろん綺麗だったけど、
ずっとずっと、いのちゃんの方が綺麗だった
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uminyanko(プロフ) - 初めまして、昨日この作品に出会えました。すぐに感想をと思ったのですが、涙が止まらなく…情景がすごく丁寧に分かりやすく、すんなり作品の中に入れました。一気に読み進めてしまい、途中何度も涙が止まらなくて。本当に素晴らしい作品をありがとうございました。 (2020年11月18日 14時) (
レス) id: 2015c3acfd (このIDを非表示/違反報告)
龍香(プロフ) - 私、感動系であまり泣かないのですが、この作品は泣かずはいられませんでした。やっぱり大切な人を守るってカッコイイことだなと感じさせられました。素晴らしい小説をありがとうございました。 (2017年12月2日 23時) (レス) id: 0ce171944b (このIDを非表示/違反報告)
ney-ko(プロフ) - 素敵なお話でした！そしてなにより、裕翔くんの愛が重そうなイメージ、そう思っているのが私だけじゃないのだと知れて嬉しいです。ありがとうございました。 (2017年11月29日 7時) (レス) id: 279b6160ea (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - 初めまして、初コメ失礼します。とても感動してつい泣いてしまいました。そしてコメントを書きに来てしまいました。素敵な作品をありがとうございます。これからも応援してます。 (2017年11月28日 17時) (レス) id: 0df5f7f44d (このIDを非表示/違反報告)
わかねこ(プロフ) - 自分でもびっくりするくらい泣いちゃいました｡こういう系の話って苦手なんですけど、それでも読んでしまうくらいとっても感動しました。これからも応援してます！ (2017年11月28日 16時) (レス) id: 944904861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chiipo
| 作成日時：2017年11月27日 18時
