ep.5 ページ5
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" 春だ "
" 春だよ！"
そんな声が外から聞こえる
ユウヤは仕事があるからと
狭い家にポツンと取り残された俺は
声のする方へと家から出た
家の前にある大きな木に小鳥が何羽か止まっていた
『ケイくんだ！』
『鶴から人間になっちゃったケイくんだ！』
「え〜、俺そんな有名？」
『みんなずっとケイくんをまってるよ！』
『僕らを食べ物だとしか思ってない人間となんで仲良くしてるの！』
「なんで、かあ、.. でもユウヤはいい人だよ」
『人間なのに？』
『人間にいい人なんていないよ、騙されてるよケイくん』
「んーん、ユウヤは俺の命を救ってくれた人だから、.. 」
『変なの』
『変なのケイくん』
「変だよね、分かってる」
人間は俺らを殺し焼いて食べる
だから近づいてはいけない
そんなの小さい時から教わってた
おばあちゃんだって人間によって殺されたって言ってた
ごめんね、
でもユウヤが好きなんだ
.
黙り込んだ俺を心配したのか
小鳥達が俺の肩に止まり
『あたたかいよ！』
『春だよ！』
『歌おうよ！』
慰めるかのように春が来た喜びを歌い始めた
それにつられるように歌っていると
.
「楽しそうだね、」
仕事でいないはずのユウヤがいつ間にか帰ってきて
優しい目で俺を見てた
「ケイの周りにはよく鳥が集まってくるね」
「..... 友達だから、」
「ねえ、もう1回聴かせてよ」
「.. うん」
.
歌い終わり小鳥達がさってしまった後
「綺麗な声だね」
とあなたが言った
ただそれが、その言葉がとても嬉しくて
「ありがとう、」
少し背伸びをしてあなたにキスをした
.
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ちさと(プロフ) - 感動しました。これからも読ませていただきたいです。 (2017年11月26日 9時) (
レス) id: bcf72f66e1 (このIDを非表示/違反報告)
涼奈(プロフ) - 凄く感動しました(泣)これを読み終わったあと、その曲を聴きましたが本当に涙が止まらなくなりました。私もこんな作品がかける作者になりたいです (2017年9月25日 23時) (レス) id: 9da4d952f7 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - ボカロの曲知っていたから途中で似てるって思ってたらやっぱり一緒☆ 感動した！ (2017年9月3日 0時) (レス) id: 0994929230 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - とても綺麗な作品でした。涙が止まりません (2017年9月1日 22時) (レス) id: d62ac67baf (このIDを非表示/違反報告)
真聖(プロフ) - コメなに書いたらいいのか分からない位、胸がいっぱいになりました（泣）アタシもこんな作品書いてみたいです。 (2017年9月1日 21時) (レス) id: 2105bdf65f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chiipo
| 作成日時：2017年9月1日 20時
