その声が思い出せなくて。(tk × in)

ep.21 ページ21

S . tk





______









自分でも申し訳ないなとは思ってる、




せっかく心配してくれた伊野尾くんに


伊野尾くんだけには話せない、なんて...







そりゃ怒るよね.....









あの日から伊野尾くんはお店に来ることも
LINEも電話も来なくなった









ごめんね、ありがとう、と送ったLINEに
既読が入って、それっきり。









.









山 「伊野尾ちゃん、来ないねぇ、」









高 「ああ... 、うん、」









山 「やけに雄也のこと気に入ってたのに、...
喧嘩でもしたの？」









高 「伊野尾くん、俺のこと心配してくれてたのに、.... 伊野尾くんだけには話せない、って言って怒らせちゃってさ...」









山 「んー、まあ、伊野尾ちゃんの気持ちも分かるし
雄也が抱えてることも雄也の中では結構大きいことなんだなって聞いてて分かるけど..」









高 「、うん。」









山 「たぶん伊野尾ちゃんは怒ってた
なら気づいてないと思うんだけどね、」









.









.









.









山 「伊野尾くんだけ(・・)には話せない、なんて、... 伊野尾ちゃんが関係してるように聞こえるんだけど..？」









" 違ってたらごめん、" なんて


なにも違くないよ...









パリんっ









動揺しすぎて洗ってた皿を落として割ってしまった









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