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今日は一段とうるさい教室前。
私への嫌味もあるからだろうけど。
「A、」
「うた…どうした?」
「どうしたも何も…!
あんなの、気にしなくていいんだからね?」
「うん、ありがとう」
大丈夫。
人気者の涼介と一緒にいるのはこういうことも込みだと思うから。
それに、前から周りには
「山田くんにくっついてる女」
としか思われてないだろうし。
それが少しヒートアップしたっていうか…。
「最悪…」
とは言ってもやっぱり傷付くもので…。
朝から重い気分で席につく。
誰にも聞こえないように、机に伏せて、
「ばか…バカ涼介、」
そう、呟いた。
「朝から愚痴ですか、お嬢様」
「うっさい……」
タイミングが悪い。
伏せていた顔を上げ、顔を捉える。
元を辿れば涼介があんなこと女子に向かって言うから…
「ごめん、涼介」
「は、ちょ、待てって…」
私を引きとめようとした手を払い廊下に出た。
あぁ…涼介に冷たく当たっちゃった…。
後で謝らないと、。
「わ…知念くん、」
「…ね、A、今日一緒に帰ろ」
いや、待て。
今さらっとAって…。
今まで山口さんだったのに?
「うん、いいけど…」
「じゃ、決まり」
すたすたと教室に入っていった知念くん。
あ…OKしちゃった…。
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瀬奈(プロフ) - 日奈子さん» ありがとうございます!更新、楽しみに待ってて下さるような作品作りをしていきけるよう頑張ります!応援よろしくお願いします笑 (2016年11月23日 23時) (レス) id: 00fbdd9f6e (このIDを非表示/違反報告)
日奈子(プロフ) - 読ませて頂きました。凄く続きが気になります!これからも頑張ってくださいね。応援してます(*^^*) (2016年11月23日 23時) (レス) id: 9270aa361a (このIDを非表示/違反報告)
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