6話 ページ6
そんなことを時々思いながら本を読み進めていたら、ドアを開ける音がしたので降谷さんが帰ってきたんだろう。
「ただいま〜」
『おかえり。』
「はい、これスマホ。肌身はなさず持っててね?手続きも終わったよ」
『うん!ありがとう!!じゃあ、ほんとに今日から私のお父さんだね〜』
アニメで見てたキャラがお父さんになるってすごいな…。
「じゃあ、お風呂に入ろうか!」
『そうだね!じゃあ先にどうぞ!』
「??なに言ってるんだ?Aちゃんも一緒に入らないと危ないよ」
『ひ、1人で入れるよ!』
「一緒に入るつもりでさっきからお湯を溜めてるんだよ?だからAちゃんが1人で湯船に入るのは危ないよ。溺れたり足を滑らせたりのぼせたり…本当に危ないよ。」
うわ、過保護だ…。23歳なんだよ!!足滑らせない!!
『大丈夫だよ?ちゃんと私洗える……し………』
これは、やばい。
姫抱きされてお風呂場に連行されてら…。
「そういう問題じゃないんだ…。さ、ついたよ。」
ついたよ。じゃないよ
散々だったお風呂は終わった。降谷さんのシャンプー気持ちよかったです。
『ありがとう。』
「ああ、おいで、髪乾かすよ。」
おいで……。私はイケメンに弱いんだ。
『う、うん』
ドライヤーも気持ちよかった。この人女子力高い。
『ありがとう!あれ、透くん乾いてるね』
「どういたしまして。僕は自然乾燥だからね。たまにドライヤーするけど」
は。自然乾燥で、あのサラサラ保ってるのおかしいよ…。私は子供だから自然乾燥でもサラサラだと思うけど…。
『でも安室さんサラサラだよ。』
「ありがとう、髪質かな?」
降谷さんに憑依したら、髪乾かさなくてもサラサラで楽だろうな…。でも仕事絶対忙しいとかのレベルじゃないから、やっぱ憑依はしたくない。
『す、すごいね…。あ、というか、服着てほしいな。』
そういえば、私は服着てたけど降谷さんは半裸。やめてくれ。今まで半裸で髪を乾かしてもらっていた事実。
「あ、ああ。そうだね」
そっか。降谷さんいつも裸で寝てるもんね…。
あと、身体が子供はなので、もう眠くなってきた。現在時刻20時半。寝る子は育つ!
『眠くなってきたなあ。』
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作者名：チンダル現象ちゃん | 作成日時：2023年9月6日 21時
