5話 ページ5
『すごく高級そうなマンションだね?ありがとう。』
「セキュリティはしっかりしておいて損はないからね。」
「部屋まで行こうか。」
と、言って連れて行かれたところは最上階。
『最上階!すごいね。』
「いいでしょ?夜景が綺麗だから、Aちゃんには夜景を見ながら心地良く寝てほしいんだ。」
そんなことまで考えておいてくれるのか…。ということで、私の部屋は窓沿いになった。寝る前には夜景、起きたときには陽の光とか最高のポジションだな〜。
『部屋をもらえるだけで嬉しいのに、そこまで考えてくれてありがとう。』
「よかった。じゃあ、僕は荷物を車から取ってくるから一旦車に行くね?」
『ありがとう。』
多分、私は行ったところで、この体じゃ何も持てないと思う。服はまとめて袋に入れてあるから、それも持てないし…。そういえば、服と言えば降谷さんは、何着もすごく可愛いのを買ってくれた。パジャマも。あと勉強用の本もたくさん買ってくれたかな。というかそんなのいっぺんに持ってこれるの?
なんてこと考えてたら降谷さんがたくさんの荷物を持ってきて帰ってきた。力持ちだねぇ〜。
『ありがとう!重かったよね、大丈夫?』
「なんてことないさ。」
『力持ちなんだね。』
「まあ、たくさん鍛えてるからね。あと、これから僕は手続きとかAちゃんのスマホの契約とか、しなきゃだから2時間くらい出かけるね。その間はテレビでも見てて過ごしてて?あと、これから言うことはずっと覚えててね。絶対に、インターホンが押されたらまずはカメラを見て、知らない人だったら無視してね?」
過保護なのか…?
『スマホありがとう。分かった!知らない人だったら出ないよ。』
「絶対だよ?じゃあ、行ってきます。」
『いってらっしゃ〜い』
テレビは…。特に面白いと思うものはしてなかったから見なくていいかな。適当にニュースでも流しながら本でも読もうかな。あと、放送番組は前世と変わってない。まあ、一応東京だし日本だしね。でも、住まいが結構地方だから普通に見たことない番組もあった。本は医療関連のが多いみたい。
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作者名：チンダル現象ちゃん | 作成日時：2023年9月6日 21時
