4話 ページ4
『ごめん、うそうそ!安室さんのところで暮らしたいな〜!』
そう言うと、降谷さんはとても笑顔になったため安堵した。
あーコワイ。その目で圧をかけるの、やめてくれ…
「そうか。よかった…そうと決まれば必要品の買い物をしよう。手続きはその後だ」
いやお金使ってもらうとか申し訳ないって…
『いや、申し訳ないよ。』
「でもAちゃんの服は、見た限りそれしかないから、買わないとだよ。」
たしかに。お言葉に甘えてしまおう…。
『じ、じゃあ買ってもらおうかな!よろしくね!』
「ああ、車に行こうか。はい。」
はい。?手を差し出された。繋げってこと?…私は5歳。私は5歳。
体感60分(実際は5分ちょっと)の地獄の手繋ぎを終えたあと、車に乗る。
この車かっこいいよね。マツダRX-7。
「じゃ、百貨店に行くね。」
『うん。』
「ついたよ。」
『大きいね。初めて来る。』
「うん。色々なものがあるからね。」
百貨店では服はもちろん、生活に必要なものやパジャマ、家具も買ってもらった。申し訳ない…。
『本当にありがとう。安室さん…。』
「じゃあ、これからAちゃんの住む家に向かうね。」
そんな。家まで提供してもらえるのか…。私を守るって理由でそんなに保護してもらって、お金とか大丈夫なのかな。
『家…!ありがとう。』
「お礼なんか必要ないよ。Aちゃんはこの国の宝なんだから。じゃあ、そのお礼として僕が怪我をして帰ってきたら、手当してほしいな?」
宝か。手当で少しでも力になれるならしてあげたい。
「もちろんだよ!どんな怪我でも私だったら、治せるからね!」
「心強い、僕専用のお医者さんができて嬉しいよ。」
降谷さんは、アニメで見る場面だけでも酷い怪我をしてるから、前世で学んだことを活かすことができそうで嬉しい。
『そんなこと言われたら照れるな!笑』
そんな雑談をしていたらマンションについたみたい。
「さ、ついたよ!」
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作者名：チンダル現象ちゃん | 作成日時：2023年9月6日 21時
