16話 ページ16
『ああ、組織…ジンとかの。母親…あー…っと…患者を殺した事件。』
「驚いた。知ってるんだ。えっと…シェリーって分かる?宮野志保さん!」
『うん、分かる。科学者の。』
「おっけ、じゃあ、いっぱい話すから覚えてね!」
「えっと、まず、その身体は幼児化?した身体なの。元々の身体は28歳だった。なんか、薬の実験台かなんかで副作用かなんかで…。あと、私は組織の末端構成員。母親も末端で、その子供だから必然的に組織に入ることになったの。」
「それで、私は死亡扱いになってたの。母親がうまくやってくれたみたいで…。…母親はね、優秀な医者で。ある日、私ターゲットの患者を殺せっていう、任務があったの。で、その任務は成功した。」
「まあ、当たり前だけど母親は捕まった。捕まること前提の任務だからね。組織のことは、話さないと思うよ。話したら私に危害が及ぶし、口止めされてたもん。まあ、これが私のことかな。だから、これを踏まえて生きていってほしい。質問とかある?」
『あ、えっと…過酷な人生だな…。2個質問がある。1つ目、宮野志保との関係。2つ目、なぜ私はあなたの身体に宿ったの?』
「あはは…。おっけ、答えるね。シェリーとの関係ね。えっと私が20歳のとき、初めて10歳のシェリーと会った。まあ、普通に仲良かったよ。シェリーのお姉さんと親友だったの。明美とは3歳差だったから色々気が合ったんだよね…。だから、シェリーに実験台になってって言われたときは、背筋が凍ったよ。まあたぶん上からの命令でしょうね…。」
「そういえば、明美の彼氏、めっちゃイケメンだったよ!あ、寝取るつもりはないよ、というか明美は、この前に亡くなってしまったしさ…。」
「あ、で、2つ目の質問ね。なんで華が私の身体に宿ったかね、私がこの状況から逃げ出したかったから、だと思うよ。強く念じたら叶っちゃった。だから、何も関係ない華を巻き込んだのは悪いと思ってる。けど、戻り方が分かるまでは戻れないね…。って感じ?」
『念じたら叶っちゃったのか…。いや、全然大丈夫。うーん、戻んなくてもいいよ。まあでも、いつあなたが戻ってもいいようにはしとくよ。』
「あ、あと、私は華が見てることを見ることができるの!でも、会話できるのは華が夢を見てるときだけみたい。…あと多分、華の前世と、この世界って…」
『え、そうなの…。便利だねえ。うん、そうだよ。世界線が違う。』
「あちゃー…やっぱりか。」
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作者名:チンダル現象ちゃん | 作成日時:2023年9月6日 21時