2話 ページ2
『え…。』
なんか、朝起きたらしらない公園に居て。
近くには500mlミネラルウォーター、タオル。この身体じゃ生きれても2、3日。だろう。
少し散策したらポアロとか探偵事務所とか。でっかい洋風の屋敷などあったため、なんらかの原因でコナンの世界にトリップしてきたらしい。
しばらくすると。
『お姉さん大丈夫?みせて?』
散歩してたら怪我をした女性がいて。
「……ありがとう…少し、何かに当たって切れちゃったみたいで」
タオルを濡らして傷口に当てる。これを何回もする。
そのあとタオルでしばる。止血。これでもやっぱり出血が酷くて危険な状態。結構ざっくりいってる。
『とりあえずこれで血は止まったけど、タオル替えなきゃだめだよ?』
「…本当にありがとう。」
感謝されるのは、やっぱり心地が良い。
「お父さんや、お母さんはどこかな?」
しまった…。この見た目でこんなことしちゃ、疑われちゃうか。
『いないの…。』
「…家はどこにあるの?」
『ないよ』
「名前は、なんていうの?」
名前はなぜか分かる。トリップしてきたときにその情報が入ってきた。
『夏目Aだよ。』
女性はどこかに電話をかけ始めた。とても小さい声で何を言ってるのかわからないけど、風見さんという声が聞こえた。この世界で風見さんと言ったらあの人しかいないから、多分公安の女性捜査官かなにかなんだろう。
「……ごめんね、すこし待ってて?」
『うん』
数分待っていると、車が来た。女性も乗ったため、ここに乗れということだろう。
『乗ればいい?』
「うん。」
車にはおなじみの、風見裕也さんが乗ってた。
「こんにちは。風見といいます。君の名前は何かな?」
『夏目Aです。』
「……そうか。Aちゃん、これから色々Aちゃんのことを、聞くことになると思うんだけど大丈夫?」
もう、住めるならどこでもいい。主要メンバーには関わりたくない。こんな町に暮らしてたら死んでしまう。
『大丈夫だよ。』
「ありがとう。」
少し車内で沈黙が続いたあと、風見さんのついたよという声で車を降りた。
「さ、行こうか。」
さっきの女性とかここでお別れらしい。病院に行くんだろう。
『うん。』
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作者名：チンダル現象ちゃん | 作成日時：2023年9月6日 21時
