Snow Company ...ナミダの海を越えて行け 3

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私｢はっっっ！！｣


勢いよく目を開き
自分の早い心臓の動きに安堵と不安の両方におそわれた。





夢？




いや、


これは紛れもなく自分に起こった事実だと頭で理解するのは容易かった。





枕元にあるスマホの時間を確認した。



金曜日

5:11…



変わらず殺風景なシェアハウスの自室。



ここに来て初めて思い出したかもしれない。



再度目を閉じ、大丈夫と言い聞かせて大きく深呼吸をしてみた。








…





…寝れない。

私は、ベッドから起き上がり身支度を始めた。









支度を終えて
人の気配を感じない冷たい廊下を通り
リビングにたどり着いたけど、


さすがにこんな早くに起きてる人なんていないよね…。




いつも通りに朝食を食べて過ごしていると
しばらくして
廊下をリズムよく進んでくる足音がした。




ガチャ



照｢えっ？

早くない？｣


ランニングウエア姿の岩本くんが入ってきた。


私｢おはようございます^^｣


照｢おはよ。

なに？今日なんかあったっけ？｣


私｢いえ…、

なんか目が覚めちゃって！

もう一度寝ようとしたんですけど、寝付けなくって。

そのまま起きておこうかなと。｣



照｢ふーん、そっか。｣


私｢岩本くんは、これからランニングですか？｣


照｢ああ。｣


私｢ほぼ毎朝ですよね。

本当にすごいです^^｣


照｢……


一緒に来る？

ランニングじゃなくてもいいよ。

散歩でも。｣

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