Snow Company ...ナミダの海を越えて行け 3

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翔太「ただいま。」

私「ただいま。」



辰哉「お帰り〜」


大介「あ、Aちゃんも一緒だったんだ！

お勤め、ご苦労様です！」


翔太「なにそれ。苦笑」



シェアハウスに帰宅すると
ふっかさん、佐久間くん、阿部くんがまだリビングでくつろいでいた。


亮平「お帰り〜、2人とも連絡くれればよかったのに。

今から(食事)温めるわ。」


大介「俺が温めま〜す！」


亮平「www」





辰哉「Aちゃん、残業なんて珍しいね。

2時間ぐらいしてたみたいだけど、大丈夫？」





翔太「それがっ、」



私「大丈夫です！！！」



私が話し出す前に渡辺さんが先に話し始めたので、
袖を掴んでそれを制止させ、被せるように話し出した。



私「まとめてた資料を誤って途中まで消してしまって！

たまたま事務所に戻ってきた渡辺さんにも手伝ってもらってたんです。」





(翔太:はっ？)


(私:お願いですから黙っててください。)





私が掴んだ袖口を離せと言わんばかりに揺れていたが、私は必死でその袖口を離さなかった。



大介「あちゃ〜、それは大変だったね。

翔太、優しいじゃん！」


あの翔太が！？と言わんばかりの声が口々に飛んだ。




私「あ、そうだ！


さっき帰り道に話してた本！お貸ししますね！

御手数ですが、部屋まで取りに来てもらっていいですか！」


そう言いながら私は渡辺さんをキッチン奥の扉へと引っ張った。




⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰


2人が去った後のリビングにて…



辰哉「なぁ、あの2人ってあんなにも仲良かったっけ。」



亮平「さぁ……。」



大介「はにゃ？」

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