禁断のゆり組 ☆ ページ36
私「あのこれ、
今総務課に行った際に、
社長宛にお客様から頂いて沢山もらったからとお裾分けされたんですけど、どうしまょうか?」
ともらった大きなお菓子の箱を中身が見えるように松田さんに見せた。
松田「あー、それは数もいっぱいあるから
ゆきもっちゃんの前のデスクにご自由にお取りくださいとか書いて置いておいて。」
私は、言われた通りメモを貼って前のデスクに置いた。
それから数分して…
事務所の扉が開いて、
先程まで席を外していた宮舘さんが帰ってきた。
お菓子を置いたデスクの前を通りかかると
お、とお菓子の箱に気付き、
箱の中をまじまじと眺め、
その中から2種類のお菓子を手に取って自分の席へと戻っていった。
(お菓子食べるんだ…。)
と思わず宮舘さんを目で追っていると、
涼太「翔太、これ。
好きでしょ?」
真ん前に座っている渡辺さんに1種類のお菓子を差し出した。
翔太「ん?」
と渡辺さんはパソコンから顔を上げ、宮舘さんの差し出すお菓子を見ると
あ、と少し顔がほころんだかと思うと少し周囲を確認し、照れくさそうに
翔太「ありがと。」
と返事をして、お菓子を受け取った。
松田「(いやーー!久しぶりに見たゆり組!)」
私「(ゆり組ですか?)」
興奮気味にサイレントボイスで私の腕を引っ張ってきた松田さん。
松田「(そう!ゆり組!
あの2人、幼稚園からの仲で、
なんなら産まれた病院まで一緒って噂なんだけどね。
そんな幼馴染コンビを幼稚園の頃の同じクラス名からとって“ゆり組”って呼ばれてんの!)」
そうなんだ…。
松田「(普段は、業務以外で喋っているところは見かけないのよね、あの2人。
幼馴染過ぎて、多くを語らなくても分かるみたいな関係性なのかしら。
だから、今みたいにちょっとした2人の会話が見れるって結構レアなんだから!
今後も気を付けて見といた方がいいよ!)」
……笑。
渡辺さんは、さっそく宮舘さんからもらったお菓子の包装を開けてもぐもぐと食べ始めた。
そんな食べている渡辺さんを少し嬉しそうに見ると
自分も持っていたお菓子を開けて、食べ始めた。
なんとも、レアな2人を見ることができた昼下がりでした…。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――
※タイトルに“☆”を付けているものに関しては、
今後Short storyということで、1ページでお話は終わります。
549人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちぃ☆(プロフ) - naoさん» naoさん、コメントありがとうございます!コメント頂けるだけで、とても嬉しいです(TT)これからも亀更新ですが、書いていきますので楽しんで頂けるように頑張ります! (2021年3月15日 22時) (レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
nao - 更新、楽しみに待ってます!お仕事無理されないでくださいね(^_^;) (2021年3月12日 21時) (レス) id: 978894b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ☆(プロフ) - まり姉さん» ご指摘頂き、ありがとうございます!修正させていただきます! (2021年1月28日 19時) (レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - 15のとこでふっかさんの名前が辰也になってますよ!!辰哉です (2021年1月28日 12時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ☆(プロフ) - 暖さん» コメント頂き、ありがとうございます!!嬉しい限りです(TT)これからも楽しんで頂ければ幸いです!頑張って更新していきます! (2021年1月8日 0時) (レス) id: 6f722cfc5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちぃ☆ | 作成日時:2020年8月25日 9時