遅刻主人公 ページ8
「お願いしまぁぁす!!!」
「しあす!!!」
体育館の重い扉の開いた音がした
貴「やっと来た…!」
「Aチャン、嬉しい顔だ。」
貴「そりゃぁ、教え子ですからね!!」
「ふーん…」
隣の真っ黒の寝癖の塊はそれ以上は何も言わなかった。
「Aさん、今何の練習すか」
「俺らも早く練習したい!!」
狭い車内の中で抑え込んでいたのであろう、ワクワクが感じ取れる。
貴「まぁまぁ、まずは準備運動丁寧にね。寝てただろうから。固い体無理に動かすとパフォーマンス悪いしケガするからね!」
「うす」
あからさまに機嫌悪い顔をする飛雄と日向
貴「ちゃっちゃと動かないと試合できないかもねぇ」
「「!!」」
2人は無言で目を合わせると早足でアップしに行った。
貴「木兎って言うんだね。というかそのズボンの下のウェア良いなと思ってたんだけど、それどこの?」
「あぁ!これ?たまたまよく行くスポーツショップで見つけたやつで!これマジ愛用中なんだよね!!」
貴「タグ見せて欲しいけど、脱がせるわけにもいかないしな!はっはー!」
試合中に気になっていた木兎光太郎に話しかけた。
全国で5本指に入るスパイカーらしい
いろんな試合見てみたけど、えぐるようなインナークロスもだけど、スタミナも中々。
「あいつら、どんな会話?」
「木兎さんが、テンション上がってる…。衣服を褒めるのも手か…。なるほど。」
「赤葦、そこまではしなくて良いと思うぞ…」
黒尾と赤葦が傍らで私と木兎の会話を聞いて分析していた。
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作者名:ちなつん | 作成日時:2023年6月4日 14時