全部をかけて ページ8
「A、お前まだ20代始まったばかりだろ。何十もの先輩から言わせてもらうとな、諦めるのが、ちと早いな。
__________________________________俺は死ぬまで若い芽を監督するぞ。
お前はどうしたい。」
貴「分からない。バレーが大好き。それだけしか分からないんだ。」
「十分だ。」
猫又監督は、目が見えなくなるくらいの、しわしわの笑顔だった。
「エンジンさえ積んでりゃ何でもできるさ。深く考えんな。
今は、あいつらを高い所へ連れてってやれ。
元選抜のお前がOBに居るだけで、どれだけ心強いと思ってんだ。」
持ってた重いものが全部無くなった気がした。
心が軽くなったみたい
もう私は大丈夫
貴「…何に迷ってたんだろうね。…私ももう一回目指してみる。テッペン。」
もちろん、選手としても監督補佐としてもね。と付け加える
「負けてやるなんて一言も言ってねぇぞ!」
焦る猫又監督に、思わず笑みが溢れた。
ありがとうございます。
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作者名:ちなつん | 作成日時:2022年4月29日 18時