【ハイキュー！】【HQ】高校生の私へ２ (ページ6)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:4,091 hit

背番号「10」ページ6

「Aさーん！！」

仕事終わりに真っ暗闇の帰路についていると、前方に人影が見える

貴「部活終わった？ごめんね今日行けなくて。」

「昨日言われたこと、意識してやったらレシーブがちゃんと上りました！」

「1回だけだろ」

「ぐぬぬ…。これから上手くなって行くんだよ！！見てろよ！ぜってーお前の所に返してやる！！」

漫才のような掛け合いは、いつ見ても楽しい。

貴「いい仲間だね。」

「「まだ認めてません！！」」

貴「すごい！ピッタリ！」

自然と笑顔になってしまう。可愛い後輩達だ。

坂ノ下商店の前でたむろしているバレー部のみんなに話しかける。

貴「今日の練習いい感じ？」

「感じは昨日よりいいです！」

「意識が違うと、練習も違う感じします！」

貴「いいことだと思うよ！続けていけば常にできるようになるからね。」

みんなにアドバイスをして行きながらお店のドアを開ける

貴「こんばんは。お疲れ様です。」

「おう、お疲れ。」

部活動のコーチも大変なのか、疲れている表情の烏養さん

足取りの重さから、今日も大変だったのかと感じ取れそうだ。

「A、小さな巨人は10番だったよな。」

貴「…そうでしたっけ。」

「日向が10番のユニフォームだ。」

貴「！」

高校生の時のあの後ろ姿が蘇る。

10番だった。私が一番覚えてる。

あの怖いくらいの、バレーに対する貪欲な目。

でももう、過去の話だ。