【ハイキュー！】【HQ】高校生の私へ２ (ページ14)

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高く跳ぶページ14

貴「影山！」

「Aさん！」

ドカッ

ピッ

練習してないはずなのに、影山くんは私が欲しいトスをくれる

気持ち悪いくらいの才能だ

「ナイスです」

貴「やっぱりすごいね…」

目を見開いた影山くん

「…アス…」

嬉しかったのか、耳がほんのり赤くなっている

「Aサン」

ネット越しに私を見下ろす黒尾くん

貴「何？ブロック対決でもする？」

冗談で言ったブロック対決という言葉に対して黒尾くんは口角を上げた

「いいですね、それ。じゃあ俺が勝ったら“鉄朗様”って呼んでくださいね。」

貴「私が勝ったらパシリね」

ネット越しに火花が散る

こんな身長だからこそ人一倍ブロックは考えた。

日向みたいに跳躍力を活かすのも考えた

色々試した結果こうなった

キュッ

バシッ

「…は？」

着地して黒尾くんを見ると、口が開いたままだった。

私のスパイクは止められなかった。正確に言うと“止めたのに後ろにボールが落ちていた“

ブロックされたボールをそのままスパイクで打ち込んだ。

貴「ブロックアウトの応用だよ。リバウンドで体制整えてもう一回マジのスパイクを打つんだよ。」

「Aさん‼︎今の教えて〜！」

貴「日向くんは、出来そうだね！今度教えて上げなくもないよ」

「やったー‼︎俺、頑張ります！」

私は、ネットの向こうの黒尾くんに向き直る。

貴「賭けは私の勝ちだね。よろしくパシリくん」

「…マジかよ」

消え入りそうな声で呟く黒尾くんの顔は想像にお任せします。