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丸字のレシピ ページ18





放心状態。とはこのこと。



お母さんのシフォン
食べたくて仕方なかった



もう一度
できるなら自分で再現したい




だけど
あのくしゃくしゃな紙
幼い頃の文字では
この味に辿り着かなった。





「おばさんが、俺の誕生日に焼いてくれたシフォンが
忘れられなくてさ。


うちの親なんか
お菓子どころか料理も苦手だったし
いつもAが羨ましかったんだよな(笑)」



ポツリポツリと話すオッパに
ただ頷くだけの私。





しばらくして
リョウクくんが私たちの元へ戻ってきた。




RW「自分で作りなよ。」




そう言って渡してくれたのは
レポート用紙にビッシリと書かれた文字。



……ところどころ色ペンでチェックが入っている




「これって…………?」



RW「さっきのレシピ。
死ぬ気で作ってみたら?」



「あ、ありがとう!」




まさかレシピを書くために
席を外したなんて思いもしなかったから
嬉しさと驚きでいっぱいだった。




かわいい丸字
でも見やすくて分かりやすい





「リョウガ、ありがとな。」


RW「バイト代、上乗せしてくれるんでしょ。」


「お前な〜、ホント現実的だな(笑)」


RW「当たり前。
ボランティア精神なんてあるわけ無いじゃん。」


「そうだった、そういうヤツだったな(笑)」





「リョウクくんっ、、」


突然叫んだ私に


RW「なに?」


明らかに怪訝そうな声が返ってきた




「ホントに本当にありがとうっ、
たくさん時間をもらってごめんなさい。
一生大切にします!

迷惑かけてごめんなさいっ、でもありがとうっ。」




RW「別にそんなのいらないし。」




ちょっと不機嫌そうな感じだったけど
嬉しさの方が勝っているからか
全く気にならなかった。




時計の針は
12時を過ぎていて

オッパがリョウクくんと私を送ってくれることになった



深夜のドライブ




私の膝の上には
さっき作ったシフォンが。



箱に添える手が緊張するのは
嬉しいから。





お父さん

大好きなシフォン

一緒に食べようね…………………




そんな私の表情を
2人が見ていたなんて
知ったのはまだまだ先のこと。





きっと
嬉しくてたまらない顔をしていたんだろうな。

白い箱の中身→←あの頃に戻りたい



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設定タグ:リョウク , SUPERJUNIOR , Ryeowook   
作品ジャンル:恋愛
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向日葵(プロフ) - りんさん» りんさん、更新してのコメントとても嬉しかったです!ありがとうございます♫ (5月8日 23時) (レス) id: 4d592b0c8d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さん更新ありがとう^^ (5月7日 19時) (レス) @page20 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、ご無沙汰しています!お元気ですか?大好物〜嬉しい\(^o^)/ドSリョウク、頑張ります♫ (2022年3月6日 19時) (レス) id: 4d592b0c8d (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - はい、いただきました。リョウクちゃんの「バカなの?」大好物です(笑) (2022年2月13日 2時) (レス) @page9 id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/  
作成日時:2020年12月31日 22時

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