＊近距離＊ ページ5
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背後から
聞こえたハスキーな声。
『待てよ。』
たった三文字なのに
私の耳にしっかり残る声。
ゆっくり振り返ると
イェソンさんがじっとこっちを見ている。
YS「飲み直さないか、別で。」
「えっ………………」
YS「イヤならいい。」
「イヤじゃ…………ないです、けど………」
YS「なら行くぞ。」
「えっ、ちょっと、待ってっ、、、」
私の返事なんて
最初から聞く気がなかったのか
カツカツと靴の音を響かせて
私の先を歩く。
とりあえず葉月に連絡して……………
でも、慌てているからか
携帯を持つ手が震える。
YS「連絡したぞ。」
また見透かすような一言。
確かに。
葉月からメールが入っていた
《楽しんでおいでよ( *´艸｀)》
楽しんで…………ってそんな余裕ないよ。
外に出ると
タクシーを拾って乗り込む背中を追い
躊躇しながら、なるべく端に座って
外を見ていた。
だって
怖くて目が合わせられない………………
しばらく走ったところで
タクシーが停まった。
カチカチと
ハザードランプの音がして
カードで支払いをするイェソンさんを横目で見る。
YS「降りるぞ。」
急かされるように
タクシーから降りると
目の前には普通のビル。
いろんな店が入っているのか
賑やかなネオンがチカチカと光っていた。
重い扉を開けると
カウンターだけの小さな店。
カウンターの後ろには
数々のお酒が並んでいて
でも、席の後ろには
熱帯魚の水槽が。
店の雰囲気とはかけ離れてるけど
小さくてキラキラ光る魚に釘付けになる私。
ふと振り返ると
イェソンさんはもう飲み始めていて
ゆっくり隣に座ると
出されたのはピンク色のお酒。
YS「酒じゃねーよ。
お前、酔ったら面倒くさそうだし。
ノンアル、飲んでみな。」
頭ごなしに面倒だとか。
じゃあ、何でここに連れてきたのよ？って
噛みつきたくなるけど
ここはグッと我慢して一口飲んでみる。
「美味しい……………」
YS「マスター、適当に作ってやって。」
ふふ。と微笑むマスターの手には
タトゥーが刻んであって
一瞬怯んだ私を見て
「怖い？ゴメンね(笑)」
そう言ってポッキーをくれた。
「イェソンの新しい女？
女じゃないか………女の子か(笑)」
「ち、違いますっ、今、飲み会で
よくわからないけど連れて来られて…………」
YS「うるせーな」
ちらりと私を見て微笑む悪魔だ、この人。
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向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね〜好きと不安の微妙なバランスが恋愛なんです(>_<) (2021年12月4日 11時) (
レス) id: 5445ef19cb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 不安な分好きが募りますね＾＾ (2021年11月12日 11時) (レス) @page22 id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぁとまさん» お久しぶりです(*^_^*)またお付き合いよろしくお願いします♪ふぁとまさんをドキドキさせたいです！ (2020年11月17日 12時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - 向日葵さん〜再開ありがトンです。また兄さんにドキドキしちゃいたい。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)久しぶりに再開しました！またお付き合いをお願いします♪ (2020年11月15日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年9月7日 18時
