＊呼び出し、駆け付けた夜＊ ページ18
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日常生活。
⎯⎯⎯毎日会社と自宅の往復。
あの日の傷も消えて
思い出すことはなくなった
それが嬉しいような
寂しいような
何とも言えない感情に襲われる。
イェソンさん………………
パラパラと雑誌を捲ると
珍しく笑顔の表情
「なんだ、、笑えるんだ……………」
じっと見つめていても
動くわけではなく
体温も声も煙草の香りも感じない
仕事帰りに寄った本屋で見つけた
写真関連の雑誌。
気付いたら
その本を手に取りレジに向かっていた。
⎯⎯若手ホープのフォトグラファー
そう
イェソンさんが紹介されていた。
インタビューの内容も
全部全部読んで
やっぱりスゴい人なんだと実感。
深い溜め息
ふと視線の先にあった携帯を取ろうとすると
急にメール音が鳴った。
タップして表示された名前に
慌てて画面を開く。
《うちに来れるか？》
え………？
だから、いつ………？
とにかく主語もない爆弾みたいなメッセージに
気付けば慌ててメイクを直して
家を出る準備をしていた…………………
大通りに出てタクシーを拾う。
行き先だけ告げると
ゆっくり走り出すタクシー
窓から外の景色を見て
携帯を再度開く。
《今から行きます。》
送信しても
既読にならない。
そんなこと、慣れてるから。
「お客さん、着きましたよ」
カチカチと
ハザードランプが
イェソンさんのマンションを照らす。
深呼吸して
インターフォンを慎重に押すと
…………沈黙。
人の気配すら感じない。
私はダイヤルをタップして
電話を掛けた。
コール音だけが耳に残る。
「何やってんの、私………………」
こんなことになるなら
電話を先に掛けるべきだった。
はぁ……………
カツカツと階段を降りると
下から人の気配を感じた。
YS「何やってんの。」
相変わらずクールで。
帽子にメガネ
マスクまでしているから
まるで芸能人みたい。
「メール…………」
YS「メール？」
「私に送りましたよね？」
YS「お前に？」
携帯を開いてスクロールしながら
YS「あぁ……これ？」
何を言い出すかと思ったら
YS「悪い。送る相手間違えた。」
その一言。
その一言で
私は身体中の血液が燃えるような
何とも言えない感情に襲われて
降りた階段をかけ上がり
エレベーターに飛び乗った。
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向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね〜好きと不安の微妙なバランスが恋愛なんです(>_<) (2021年12月4日 11時) (
レス) id: 5445ef19cb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 不安な分好きが募りますね＾＾ (2021年11月12日 11時) (レス) @page22 id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぁとまさん» お久しぶりです(*^_^*)またお付き合いよろしくお願いします♪ふぁとまさんをドキドキさせたいです！ (2020年11月17日 12時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - 向日葵さん〜再開ありがトンです。また兄さんにドキドキしちゃいたい。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)久しぶりに再開しました！またお付き合いをお願いします♪ (2020年11月15日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年9月7日 18時
