＊シャッターの音、コーヒーの香り＊ ページ17
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目を覚まして
ここが自宅じゃないことに
気付くまでに
少し時間がかかった
全身を襲う筋肉痛のような鈍い倦怠感
ゆっくり体を起こし
ドアを開けると
微かに鼻を擽るコーヒーの香り
香ばしい豆の香りが部屋中を包んでいた
YS「おはよ……」
私を見て
驚くわけでも微笑むわけでもなく
『飲むか？』
と渡してくれたコーヒーカップ
ゆっくり口をつけると
久しぶりに生き返ったような
体の芯から温まる感じがした。
「おいしい…………」
YS「よかった。」
次に差し出されたのは
茶色の紙袋に入ったパン
YS「好き嫌いがなければ食べたら？」
「ありがとうございます。
イェソンさんは…………？」
イェソンさんの手元には
コーヒーカップのみ。
YS「俺は朝は食べない」
そうなんだ。
だから細いのかな？
なんて思いながら
サンドイッチを口に入れた。
その間も無言で
黙々と手入れをしていた。
「イェソンさん………
いつもどんな写真を撮るんですか？」
YS「女の裸」
「えっ、、ｯゴホｯ、ゴホｯ、、、」
意外な答えに
噎せてしまった。
YS「冗談だ、バカ(笑)」
涙目になっている私に
鼻で笑うイェソンさん。
YS「……人物は撮らない」
そう言って
YS「俺、今から仕事だから
鍵かけてポストに入れといて。」
「えっ、じゃあ私も帰ります。」
私は慌てて寝室に戻り
荷物をまとめた。
昨日の服はさすがに着れないから
袋に詰めて
借りたワンピースで帰ることにした。
久しぶりの外は
太陽が登り眩しかった。
YS「またな。」
と言って
私と反対方向を歩き出した
イェソンさんの背中を見ながら
私も足早に家に向かった。
どんどん見えなくなる背中
私からふんわり香る
イェソンさんの匂い
チクチクと
心臓が痛くなる感覚。
ドキドキする鼓動。
度重なる出来事に
私が動揺しているだけ。
そう思いたい……………
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向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね〜好きと不安の微妙なバランスが恋愛なんです(>_<) (2021年12月4日 11時) (
レス) id: 5445ef19cb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 不安な分好きが募りますね＾＾ (2021年11月12日 11時) (レス) @page22 id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぁとまさん» お久しぶりです(*^_^*)またお付き合いよろしくお願いします♪ふぁとまさんをドキドキさせたいです！ (2020年11月17日 12時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - 向日葵さん〜再開ありがトンです。また兄さんにドキドキしちゃいたい。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)久しぶりに再開しました！またお付き合いをお願いします♪ (2020年11月15日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年9月7日 18時
