＊揺れる気持ちと素直になれない私＊ ページ15
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何なの………
私が悪いの？
心配して損した………
繁華街は
まるで異国の地のように
人でごった返し
うまく歩けないくらい
行き交う人たち。
なるべく前だけを見て
歩いていると
すれ違い様にぶつかってしまった。
「………す、すみませんっ」
ふと顔を上げると
いかにも怖そうな人が
こっちを見ていた。
ゆっくりゆっくりと近づいてきて
「おねーさん、痛いんだけど〜。
骨、折れたかも〜。
責任取ってもらおっかな〜。」
ニヤリと笑ったかと思うと
グイッと私の手首を掴み
早足で歩き始める。
歩くスピードについていけず
ヒールの足元が不安定で
捻ってしまった。
ジンジンとする足首と
引っ張られる手首
もうダメだ……………
怖くて涙を流した私を見て
「えー、何、泣いてんの(笑)」
ケラケラと笑う
男たちに囲まれて
逃げることも
声を出すこともできなくなった私は
あまりの恐怖に
座り込んで震える体を
察知されないように
唇を強く噛み締めた。
「お利口さん♪」
キスだけはイヤ。
必死で唇に手を当てて
抵抗した。
顔から下はもういい……………
こんな路地裏で
みっともない姿をさらけ出して
私、、、
どうなっちゃうの……………
頭上で鈍い音がして
「……ｯ、テメエｯ、、、」
私は違う恐怖を覚え
目を開けると
視界に入ったのは
イェソンさん………………？
殴ると言うより
ジリジリと威圧をかけて
ゆっくり拳を振り上げた。
慌てて逃げ出す男たち。
私は
顔だけは無事だったけど
体は至るところが乱れ
直すにも力が入らず
ぐったりとしたまでは
覚えていたのに
プツンと張りつめた糸が切れてしまった。
「…………ど、こ……？」
近くにあったアロマキャンドルが
ぼやけるのは泣いているから。
YS「大丈夫か」
何も聞かずに
私の背中に手を入れて
ゆっくり体を起こしてくれた。
渡されたグラス
水をゆっくり飲むと
やっぱり怖さが勝ち
ガタガタと震える体を
ただ黙って抱きしめてくれた。
YS「だから待てって言っただろ」
そっか。
待ち合わせの店に行ったから
こんなことに……………
「さ、、い、あ、く、、」
YS「知らねーよ」
そう言って
グラスを奪い
最初から
深くて激しいキスを繰り返す。
しっとりした唇
赤い舌がなぞる唇は
危険な香りがした。
また深みに連れていかないで…………
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向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね〜好きと不安の微妙なバランスが恋愛なんです(>_<) (2021年12月4日 11時) (
レス) id: 5445ef19cb (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 不安な分好きが募りますね＾＾ (2021年11月12日 11時) (レス) @page22 id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ふぁとまさん» お久しぶりです(*^_^*)またお付き合いよろしくお願いします♪ふぁとまさんをドキドキさせたいです！ (2020年11月17日 12時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
ふぁとま(プロフ) - 向日葵さん〜再開ありがトンです。また兄さんにドキドキしちゃいたい。 (2020年11月15日 22時) (レス) id: a49c2de03c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» いつもありがとうございます(*^_^*)久しぶりに再開しました！またお付き合いをお願いします♪ (2020年11月15日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年9月7日 18時
