静かに降る雨 ページ4
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出窓に打ち付ける雨粒。
しとしとと
そんな音を立てながら⎯⎯⎯
雨が降ると
頭痛持ちの私はズキズキと頭が痛くなる
「薬………飲まなきゃ。」
鎮痛剤を飲んで
ソファーに横になる。
春の雨はキライ
桜の花びらが散り
コンクリートがピンクに染まる。
久しぶりにミルクたっぷりのコーヒーを
飲みながら、楽譜をパラパラと捲る
「私も弾いてたなぁ」
リョウクくんが弾いている曲は
私も学生の頃、弾いていた曲で。
沈んだソファーから立ち上がり
ピアノの椅子に座ると
ゆっくり鍵盤に手を乗せ弾いてみる。
強弱、リズム共に難しくて
先生になった今でも苦戦する曲。
１曲弾き終わると
指先がジンと痛む………
「雨…………止まないかなぁ。」
ふと時計を見るとレッスン時間を過ぎていて。
連絡もなく休んだりする子じゃないから
玄関先まで出ると
少し先の方から走ってくる人影。
それがリョウクくんだと気付いたのは
ほんの近くまで来てからだった。
カバンを傘替わりに走って来たのか
全身雨に濡れていた。
「大丈夫？待って、タオルっ、持ってくるね」
慌ててバスルームかりバスタオルを持って来て
リョウクくんの体に掛ける。
「とりあえず入って。」
しっとりと濡れた制服は色が変わっていた。
「乾燥機に入れよっか。
待って、服………探してくる。」
RW「大丈夫、体操服あるし」
私はバスルームに案内して
まずは着替えをするように言って
キッチンで温かいコーヒーを淹れる。
ガチャと
バスルームのドアが開くと
紺色の体操服を着たリョウクくんが出てきた。
「制服、貸して。」
強引に受け取り乾燥機に入れる。
春。と言ってもまだ寒い夜
足元のストーブを
リョウクくんの側に置く。
RW「遅れた理由とか聞かないの？」
雨に濡れるとクシャと癖毛の前髪が
目にかかるのか瞬きを繰り返す。
「傘………なかったの？」
遅れた理由より
傘の方が気になる。
RW「あったけど貸した。」
「え、誰に？」
RW「 彼女。」
「あっ、そうなんだ…………」
そっか、、、
そうだよね、彼女の方が大事だよね。
RW「何？彼女って聞いてショック？(笑)」
「バ、バカっ、そんなわけっ、ないでしょっ」
くくく。と笑って
コーヒーを飲み干す。
RW 「今日サボっていい？
寒すぎて弾けない…………」
まるで猫みたいに背中を丸めて
ストーブを見つめていた。
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りん(プロフ) - 緊張が走ります。＾＾ (2022年9月30日 0時) (
レス) @page16 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» わぁ、嬉しいです( ≧∀≦)ノたくさんドキドキしてもらえますように♪ (2019年6月28日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんドキドキします。(^ ^) (2019年6月28日 7時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» 年下ナムジャ感、出せていますか(。>д<)？松田聖子の曲、聴いてみますね♪ (2019年5月30日 20時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、久々の恋愛になるのかな？キスは、ドキドキしますねーウフ、松田聖子ちゃんのパールホワイトイブみたいな恋愛もいいけど、年下ナムジャに翻弄される恋愛も良い(//∇//) (2019年5月28日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年3月17日 20時
