春・・・新たな生活 ページ2
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午後2時。
お気に入りの出窓を開けると
桜の花の香りが風に乗って
部屋中を甘い香りに変えた。
ミルクティーとクッキー
私の至福の時間。
ホワイトボードに目をやると
3時から今日のレッスンが始まる。
幼稚園児のリンちゃんから
ラストは高校生のリョウクくんまで。
今日も忙しいレッスンになりそう………………
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中学生のレッスンを終えて
30分の空き時間。
もう一度、窓を開けると
昼とは違ってひんやりとした風が体を包む。
「やっぱり夜は冷えるな…………」
春と言えどもまだ肌寒い夜。
レッスン後に飲むフレーバーティーを用意していると
インターホンが鳴る。
「はぁい、どうぞ〜」
インターホン越しに声をかけると
ガチャ………………
ドアが開いて
スリッパの音が近づいてくる。
RW 「こんばんは」
「こんばんは。外は寒い？」
RW 「別に。」
「そっか。
じゃあ…………どうぞ。」
窓を開けただけでもひんやりしていたのにな。
若いから寒くないのかな……………？
茶色のブレザー
エンジのチェックのズボン
ネイビーのカバン
何も変わらない。
ここの近くで唯一、音楽科のある高校。
私も卒業生の１人……………
「懐かしいな、その制服(笑)」
RW「先生ならまだいけるんじゃない？」
「えっ？やっ、もうムリだし。」
RW「真に受けないでよ(笑)」
「あっ、うん、、、」
ドサッと椅子に座ると
隣から柑橘系の香りが鼻を掠める。
「じゃあ、先週の続きね。」
パラパラと楽譜を開き
袖を少しだけ捲る。
か細い腕。
キレイな指。
鍵盤を押さえる手があまりにもキレイで。
奏でるメロディーもまるで音が踊るみたいに
部屋中に響く。
強弱もまるで操るみたいに
リョウクくんの魔法にかけられて
あっという間に一曲を弾き終える。
RW「はぁ………………」
指をポキッと鳴らして
椅子の背もたれによしかかる。
「毎日練習してる？」
RW「一応。」
「指、痛いでしょ？」
RW「つりそう。」
「だよね(笑)」
私は赤ペンを持って
音符の上にアクセントや記号を書く。
「ここ、もう少し盛り上げて弾いてみて？
強弱を大袈裟につけて。」
リョウクくんは少し前の小節から弾き始める。
スゴい。
すぐに直せる柔軟さ。
あっという間にレッスンの30分が過ぎるのは
リョウクくんだけ……………
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りん(プロフ) - 緊張が走ります。＾＾ (2022年9月30日 0時) (
レス) @page16 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» わぁ、嬉しいです( ≧∀≦)ノたくさんドキドキしてもらえますように♪ (2019年6月28日 13時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんドキドキします。(^ ^) (2019年6月28日 7時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» 年下ナムジャ感、出せていますか(。>д<)？松田聖子の曲、聴いてみますね♪ (2019年5月30日 20時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ヒロインちゃんは、久々の恋愛になるのかな？キスは、ドキドキしますねーウフ、松田聖子ちゃんのパールホワイトイブみたいな恋愛もいいけど、年下ナムジャに翻弄される恋愛も良い(//∇//) (2019年5月28日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2019年3月17日 20時
