・ ページ3
・
「じゃあねぇ。」
席を立ち上がったモエ
甘い香水の匂いだけ残して
一足先にお店を出た。
「大丈夫………かな、、、」
「いつもの事よ。
マスター次第じゃない？」
リノはいつも落ち着いていて。
私だけが１人で戸惑っているような
そんな気持ちに押し潰されそうになっていた。
・
・
・
ガチャ………………
相変わらずセキュリティーの甘い部屋。
玄関にはサンダルのみ。
季節問わずラクな格好しかしないから
サンダルが、時にはよそ行きに変わる。
「大丈夫？」
「おっせーんだよ、、、」
「連絡してこればいいじゃん。」
「うるせー。」
額を触るとまだ熱のせいか熱くて。
体も汗でしっとりしていた。
近くにあった着替えを手に取ると
何も言わずにTシャツを脱がす。
昔と変わらない色白の肌。
筋肉質ではないけど、意外に逞しくて。
変わらないことが嬉しかった……………
熱のせいかおとなしくされるがままで
着替えを終えて、洗濯機を回して
食べ散らかした物を片付けて。
まるで母親みたいな錯覚に陥るけど
世話好きな性格だからかイヤではなくて。
むしろ、
頼られていることに喜びを感じていた私。
・
・
浅い寝息を確認して
寝顔を見ていると
あの頃と変わらない表情に
時間が止まったかのよう……………
「今なら…………
答えが変わったのかな……………」
答えが見つからない
そんな疑問に
小さな溜め息を一つ。
タトゥーの跡すら
キレイに無くなっていて
時間はやっぱり動いているんだと
認めざるを得なかった。
ﾋﾁｮﾙのバカ…………………………
このキレイな寝顔を
何人の女に見せたの？
そう思うだけで
私の嫉妬心に火をつける。
唇を指でなぞり
重ねた唇。
久しぶりの感触
唇を離すと
少しだけ苦しそうな呼吸に
すべてを奪いたくなる。
どうかしてる、私…………………
でも、止められなかった
ううん、止める気がなかっただけ、、、
あの頃に戻れるなら戻りたい＿＿＿＿＿
夜になると
自分の感情から冷静さを失う
戻れるわけなんてないのにね……………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» カムバ、楽しみですよね( *´艸｀)更に色気が増して大人の男って感じがします！リョウクはどの作品でも鋭く見抜くんですよ〜(笑)←作者の願望丸出しですが(^_^;)ヒロインが自分らしさをさらけ出せるようになるかな？ (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Smtも終わり、これから、どうSJのカムバックがあるのか、楽しみです。本編では、少しの不安をリョウクに見抜かれ、ヒロインちゃん大丈夫かな？ (2019年8月7日 22時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» ギュの涙には、スゴく胸が締めつけられそうでした………みんなの幸せ、みんなの笑顔をお届けできるように頑張ります！！なかなか下書きからアップできずごめんなさい(;＞_＜;) (2019年5月21日 23時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 誰だって幸せになれるけど、難しいですね。これからエルプは、幸せになれる！ぎゅの涙、なんだかわかるようになってます。KRY全国まわって欲しい！ (2019年5月20日 14時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» ホントですよね。恋をすると構えてしまうそんな葛藤を書けたら。と思っています！幸せになりたい。幸せになるためにはどうしたらいい？がテーマです♪ (2019年4月26日 14時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2018年10月28日 15時
