＊3＊ ページ3
・
普通に呼ばれる名前が
こんなにも寂しいものだと思わなかった。
スタジオから見えるヌナは一人忙しく走り回り
慌ただしく動いていて
たった一枚のガラスの壁なのに
すごく距離を感じる。
RW「キュヒョナ、集中しろ。本番中！」
KH「知ってるよ」
リョウガの滑らかで柔らかい声がマイクを通して流れると
一瞬ヌナの足が止まり、耳を澄ませているようだった。
小さく微笑んだ顔。
あれは、嬉しい時の顔＿＿＿＿
収録が終わると
スタジオの中に入って来て机の上を片付け始めた。
RW「ヌナ、お疲れ」
「うーくも。お疲れ様。」
小声で話す2人の隣を素通りしようとすると
「ぎゅーう、お疲れ様。
ゆっくり休んでね。」
風のように消えそうな声
俺だけに届く声
KH「お疲れ、早く休めよ。」
俺はリョウガを残して足早にスタジオを出た。
やっぱり
早く打ち明けよう＿＿＿＿＿
久しぶりに掛けたヌナの番号。
「もしもし…………？」
KH「ヌナ？俺だけど。」
「うん、ぎゅーうだよね？どうしたの？」
KH「もう仕事終わる？
ちょっと話があるんだ。」
「ちょっと待ってて！すぐに行くからっ」
一方的に切られた電話
KH「ったく、人の話を最後まで聞けよな……」
局の横の小さな公園のベンチ
ふと空を見上げると
小さな星が夜空を瞬いていた
「ぎゅーう、、、ゴメンねっ！
遅くなっちゃったっ」
肩で息をしながら乱れた呼吸を落ち着かせるヌナ
KH「別に急がなくてもよかったのに。」
冷たいコーヒーの缶を渡すと
「ありがとう。
甘いの大好きなんだ(笑)」
嬉しそうにコーヒーを飲みながら
「えっと、何かあった？話………だっけ？」
ヌナが俺の顔を覗き込みながら
俺からの言葉を待っている
KH「実はさ、俺………………
しばらくここから離れるんだ。」
「離れる？………引っ越しするの？」
KH「違う。2年ほど違う場所に行くってこと。」
「えっ？じゃあ、会えなくなるの？」
KH「2年だけね。」
かなり動揺した表情で
頭の中がかなり混乱しているのか
ニネンアエナイ
ギューウ、イナクナル………
って繰り返し呟き始めた。
KH「でも永遠の別れじゃないし、
2年したら必ず帰ってくるから。
リョウガにヌナのことは頼んだから
寂しかったら頼れよ。な？」
ポロポロと涙を溢しながら
「寂しくなるなぁ。
3人でずっと一緒にいたいのに…………」
そう言いながらヌナは俯いて
ただただ涙を流していた。
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向日葵(プロフ) - やーさんさん» いつも温かいお言葉ありがとうございます(*^_^*)完結するなら全員で幸せな結末にしたくて書きました♪楽しんで頂けたら嬉しいです！これからもどうぞお付き合い下さいね(*^ー^)ノ♪ (2019年7月22日 13時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - こんにちは。久しぶりにお話しを読む時間ができて。一気に楽しませていただきました〜(*^-^*)SJの和気あいあいとした楽しい雰囲気を感じられて嬉しかったです！ギュの帰還の時の感激もよみがえりました！いつも素敵な作品をありがとうございます(*^▽^*) (2019年7月19日 10時) (レス) id: 35f5208f21 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» わぁ〜嬉しいお言葉｡:+((*´艸`))+:｡いつもありがとうございます☆感謝です(*^_^*) (2019年7月14日 7時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 向日葵さんありがとうございます。ほのぼのしました。うんやっぱSJは、こうじゃなきゃ(o^^o) (2019年7月14日 6時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - りんさん» やっぱりSJは、こうでなくちゃ！(笑)そんな思いを込めて書きました(*^_^*)伝わるといいな♪ (2019年7月14日 6時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2017年5月1日 18時
