ーPresent＊2ー

＊3＊ ページ40

・



先生がヒチョル先生の話をするときの目は


ホントに穏やかで、
仲間以上の絆を他人の私でもすごく感じるくらい



2人にしか、
わからない関係なんだ…………………




羨ましいな。



ヒチョル先生………先生と仲良くて。





私は妻………



だけど



まだ距離も感じるし
何より緊張してばかり。




頭の中はマイナス思考で
埋め尽くされると同時に
黙ってしまった私を瞬時に気付いた先生





LT「どした？寂しくなった？」


「へっ……………」




急に核心に迫るから
驚いて言葉が出てこない。





LT「ちゃんと言ってごらん？」





「わ、私は………先生の、、奥さんになったけど
知らない事ばかりだし、、今でも緊張するし、


ヒチョル先生が………羨ましい



先生と仲良くて距離も近いし
2人にしかわからない世界があるから…………」





息継ぎもせずに吐き出した言葉たち。






苦しくて寂しくて……………



この孤独感は拭えなかった。






LT「………ゴメンな。気付いてやれなくて。


そうだよな、こんな可愛い子を鳥籠の中に
入れたまま………外の世界の空気も吸えなかったよね。



ヒチョルは、僕の不器用さを知ってるから
Aに寂しい思いをさせないように、
ふらりとこの家に来てAの相手をしてくれているんだ。

それが余計に寂しくさせたかな？


ゴメン………………」





わかってる。

全部、わかってるのに。




何故だろう


素直に寂しいって言えない…………………





「今日は仕事………大丈夫？」



LT「えっ？
うん、もう片付けてきたから。

ヒチョルはさ、
時間内にうまく済ませられるんだけど
僕は要領が悪いのか、丁寧過ぎるのか(笑)

今日は今からゆっくり2人で過ごそうか」






ヒチョル先生の名前が出てくる度
私の中のモヤモヤがじわりと騒ぎ出す。






これを嫉妬って言うのかな…………………

＊4＊→←＊2＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す