＊7＊ ページ7
・
ヌナが笑ってる！！
笑うと目尻を下げて、口を開けて楽しそうに笑うんだ。
ヒョンの言っていたことがわかる気がする…
なんか癒される………
急にお腹を押さえるヌナ
「えっ？次は何！？吐く？トイレまでガマンして！」
オロオロする僕に
「違うよぉ……吐かないってば。」
って笑いながら話すヌナ
「じゃあ、何？お腹痛いの！？」
「あのね……久しぶりに笑ったら腹筋が痛いの。」
「はっ？ただの笑いすぎ！？」
「うん……………ごめんね。」
悲しそうに俯くヌナに
「ゴメン、ゴメン、違うんだ。酒が回って吐くかと思って……でパニックになったんだよ。
でも、笑いすぎでお腹が捩れるなんて想定外だし……だから、つい、言い過ぎた……ごめんね。」
ヌナの腹痛の理由。
まさか、って思うじゃん。
だけど今度はヌナから僕の手を握って
「ありがとね。また一つ、忘れてた感情を思い出したよ。笑うって楽しいね！」
外灯に照らされているからか、ヌナがライトに反射してキラキラしてる
「とりあえず帰ろっか…………」
ヌナはさっきとは違って、ヒールの音を軽やかに響かせていた
「リョウクくん、ここで大丈夫。気を付けて帰ってね。」
大通りに出たところでヌナが笑顔で振り返った
「はい？バカじゃないの？ちゃんと家まで送り届けるから」
ヌナの一言に思わずキツい一言を言ってしまった
だって……僕だって男だよ？
こんな時間に女の人を一人にさせるわけにはいかない
「えっ？じゃあ………もう少しだけ…………」
ヌナは僕の隣に並んで歩くと
「何か………いいね。うん……」
って笑いながら話すヌナ
「何それ(笑)」
僕が呆れると
「歩幅を合わせたり、隣に並んで歩いたり……
一人じゃないんだ。って実感できるもん」
そっか。
ヒョンを失ってから一人で過ごしてきたからこそ、人の温もりが敏感に感じるのかな
「あの、もし、よかったら……コーヒー飲んでく？」
あと少しでアパートというところで突然のヌナからの誘い
「いいの？」
って確認すると、小さく頷くから僕はヌナの案内で部屋に向かう
「ゴメンね、狭いけど………」
鍵を開けたドアからの見える部屋の風景
ワンルームの部屋
決して広くはない。
きちんと整理された部屋に上がると
ベットと小さな机だけ…
テレビもない、シンプルというか足りない物が多くて戸惑う僕に
「ビックリするくらい何もないでしょ(笑)」
温かいカフェオレをそっと机に置いた
だけど机には…ヒョンの写真が飾ってあったんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 252人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - manmaruuさん» コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んでコメントをもらえるとすごく嬉しいです♪リョウクの魅力が伝わりましたか？またよければ他の作品も読んで下さいね( *´艸｀) (2019年11月3日 5時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - こんにちは！こちらのリョウクくんにも蕩けさせられました(//∇//)とっても面白かったです(^^)！ありがとうございました！！ (2019年11月2日 10時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさん、大満足だなんて…嬉しい！いつか、まゆまゆさんがもっとお腹いっぱいになるようなりょくちゃんを書きたいなー(笑)いつもコメントありがとうございます！ (2016年2月13日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - 最後は大好物のナムジャリョウクで大満足です。ありがとうございました。 (2016年2月13日 10時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - みうさん» ドキドキしてもらえて嬉しいです！一番幸せな言葉です。次の話も着々と進んでいます。よかったら、またお付き合い下さいね！ (2015年12月3日 21時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2015年10月4日 11時
